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17DAY

「こんにちは、フェリスさん」 「おや、ひとりで来るなんて珍しいじゃないかいシアン。何が欲しいんだい?」 フェルデリー商店のオーナーであるフェリスさんの言う通り、今日は僕ひとりで買い物に来た。 アウルは、僕を探したり助けたりするために、普段は使わないような魔法を使ったから体力を消耗してるんだって。 ガルムさんが教えてくれた。 アウルは付いて行くって言ったけど、必要な物だけ買ってすぐ帰るからって言って、ガルムさんとお留守番してもらってる。 「はい、これはおまけだよ。リードばかりにやらないであんたがお食べ、細っこいんだから。あ、それと」 「ありがとうございます。・・・それと?」 「もぉリードとはヤったのかい?」 「やった?何をですか?」 僕が聞き返したら、フェリスさんは大きなため息をついた。 「なんだいまだなのかい。あんたとリードの子なら絶対可愛いに決まってるのに。早くあたしに赤ちゃんを抱かしとくれよ」 「ふぇ!?」 あかちゃん・・・? な、何で僕とアウルで赤ちゃんなの? ・・・え、まさか、フェリスさんまで・・・。 「あの、僕、男なんですけど・・・」 それから、さらにおまけを貰って帰った。 素直に喜べない・・・。 ・・・僕とアウルの赤ちゃん・・・・・・・・・。 色々余計なこと考えてぼーっとしちゃって、帰ってからアウルに心配された。 まさか、アウルの赤ちゃんなら産みたい・・・なんてバカなこと考えてましたなんて、言えない・・・っ! 何でもないですってごまかしたけど、大丈夫だったかな・・・。

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