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18DAY

気が付くと、僕は何故かアウルのベッドに横になって、アウルに服を脱がされてた。 アウルの瞳はあの時と同じ、鋭い獣の瞳。 またガルムさんに借りたのかな。 「ぁ、うる、あの・・・っ」 「私の赤ちゃんが欲しいんだよね?」 「ふぇっ!?」 な、なんでそれを知ってるの・・・。 僕まさか、ぼーっとして口に出しちゃってたのかな・・・。 「そっ、それは・・・っ」 「違うの?言ってごらん、欲しいか、欲しくないか」 「・・・・・・・・・っ」 アウルの手が、僕の肌を撫でる。 どおしよ、変な声が出ちゃいそう・・・。 「黙ってたら判らないよ。君の口で言ってくれないと」 「ぁっ、ん・・・っ、ゃめ、て・・・っ」 「止めて?私との赤ちゃんは欲しくないという事かな」 そうじゃ、なくて・・・。 だめだ、変な声どころか、変な事、言っちゃいそう・・・。 でも、言わなきゃ、ちゃんと言わなきゃ・・・! 「・・・っ、ほし・・・ぃ、あうるの、あかちゃ・・・ほしぃ・・・ですぅ・・・っ」 そう言ったところで目が覚めた。 「ゅ・・・ゆめぇー・・・」 ああああ僕はなんて夢をおおぉ・・・。 起き上がって頭を抱えたら、すぐ横から声がした。 「私の赤ちゃんが欲しいってどういう意味かな?」 「ひいやあああああっ!!?」 アウルがいる!? 僕の、ベッドの、横に!? なんで!? 「驚かせてごめんね。昨日シアンの様子が少し変だったから、具合でも悪いのかと心配で・・・」 「だっ、だ大丈夫ですっ何ともないですっ、すすすぐ朝食の支度をしますのでっ・・・」 「それより私の赤ちゃんが欲し・・・」 「何でもないですから忘れてくださいお願いしますうぅーっ!!!」 それから、恥ずかしくて死にそうになりながら朝食の支度をした。 まさか、あんな夢を見た挙げ句、とんでもない寝言をアウルに聞かれてしまうなんて・・・。 「それはそうとシアン、私のあか」 「お茶のおかわりいかがですかっ!」 こうやって時々、思い出したように聞いてくる。 その度に狼狽える僕を見て、ちょっと笑ってるの・・・僕気付いてますからねーっ!

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