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かくかくしかじか

「納得いく説明をしろよ」 「実は近頃、この学校付近に不審者が現れるらしく」 「は?不審者?」 不審者はお前らじゃないのか? 高校の入口あたりにお前らみたいなばかでかくて人相の悪い大人がいたら通報されてもおかしくないだろ。 そんな目で睨んでやると「あまり見つめないでください。また興奮します」と若干頬を赤らめて言われた。気持ち悪い。 「はい。だから菊次様が貴方の身を案じてしばらく送迎をするようにと、命じられました」 「兄貴もいらん気遣いしてくれるな……」 まあまだ俺を案じて迎えを送ったなら嬉しいだけにとどまるだろう。 だが、なぜこいつらが来た。俺とこいつらの歪な関係性を兄貴も知っているだろうに。いやがらせか?この前兄貴のサラミ勝手に食べたことの仕返しか?許しくれたと思ってたのに!今度スルメイカ買って帰ろ。 「赤松!甲斐田!なんでよりにもよってお前らなんだコラ!俺はそれがどうも気に食わない!」 「えー先に俺が迎えに行くって名乗り上げたんだよー?」 サングラスをきらりと光らせた赤松が腕を組む。背が高いだけあって威圧感が増した。

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