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サイズインフィニティ
「俺は巨乳がいいなーやっぱりさ見た目って重要じゃない?ぽよんぽよんのほうが見てて楽しいし癒されるよねー走るたびに揺れるおっぱいとか罪じゃない?ギルティじゃない?」
「でかけりゃいいってもんじゃありませんよ。牛みたいに揺れる乳のどこに萌えがあると?大事なのは形です。大きすぎるのは後々になってたれる可能性が高いです」
傍から聞いていれば、ただのおっぱい議論にしかすぎないが、これは「足立千晴に似合うおっぱいの大きさ」だ。もう俺がいなかったらなんでもいいからとりあえず俺から離れて欲しい。
そんな切実な願いはきっともうこいつらには届かないんだろう。耳をできるだけふさいでもヒートアップする会話は指をすり抜けてくる。
「いやいやー坊ちゃんのおっぱいが大きかったのを想像してみなよーたぎるよ?」
「たぎりません。巨乳は似合わないと思い……ます。断固貧乳」
「ほら一瞬間があったじゃんー!それただのあんたの趣味じゃないー?ほら想像してみなよ。走るたびに揺れる坊ちゃんのおっぱい」
「すみません鼻血でそうになりました。ティッシュないですか」
鼻を押さえて上を向く甲斐田に赤松は得意げな顔を向ける。
「ほらー揉みごたえあるしーいろいろするときに便利だよ?上にのってもらって、下から眺める巨乳ってたぎらないー?」
「ぶしかし小さくてコンプレックスになっているほうが個人的に好きですちっぱいは最強ですよ」
「あーそれもいいかなーてかマジで鼻血拭きなよ最近鼻血キャラになってるよ甲斐田さんー」
「でしょう」
甲斐田は噴き出た鼻血をティッシュで拭った。きれいな赤いアーチを描いた噴出量は決して少ないとはいえない。
「つまり真ん中ってことでいいー?というか坊ちゃんならなんでもいいやー」
「同意します」
「てなわけで坊ちゃん、手術するなら早めにっ……てあれー?どこ行ったのー?」
「最後まで聞くわけないだろあんな戯言を……っ!」
不機嫌メーターが振りきれている俺のために、周りのやつらがそそくさと道をあける。それほど俺の顔は怖いんだろうか。付き合ってられるかあんな変態どもに!
ちなみに俺は美乳派……すみません巨乳がいいです!!
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