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自宅に着いた俺たちは、ワインを開けていた。 乾杯、と軽くグラスを合わせて、一口含むと、自分好みの風味が広がった。これはセルジオが今日のためにと用意してくれたものだ。 俺のことを考えて選んでくれたんだ、と思うと胸が優しく締め付けられるような愛おしさを感じる。 「セルジオ、ありがとうな。このワイン美味しいよ。特にお前と飲むと格別だ。」 「えへへ……」 酒に弱いセルジオは、舐める程度にしか飲んでいないのに、微かに頬を染めていた。へにゃりと頬を緩めて微笑むセルジオが可愛くて、やけに煽情的に見えた。考えていたことは同じようで、セルジオは 「オズ……明日は仕事休みだろ? えっと、だから……。その……しよう?」 と、頬を真っ赤に染めて、オズワルドを上目遣いに見つめた。 彼のいつもの活気は今は身を潜めている。2年たった今でも、こういうことに関しての羞恥心はなくならないようだ。大抵は、オズワルドの誘いか、その場の雰囲気でことに至るのだが、記念日ということと、ほんのり回ったアルコールがセルジオにオズワルドを誘う勇気を与えたのだろう。 無意識であろう上目遣いと、顔を赤くして恥じらいながらも誘ってくるセルジオの姿に、劣情を大きく煽られた俺は、彼を抱き寄せてキスをした。 啄ばむような優しいキスを何度か繰り返して、段々と深いものに変えていく。気持ちよさそうにキスに応えるセルジオの後頭部を支えて、彼の口内に舌を差し入れると、ぴく、とセルジオが肩を揺らすのを感じた。 目を開けてみると、頬を真っ赤に染めて目を瞑りながら、キスに夢中になっている可愛い顔が見える。 口内のイイところを刺激してやると、んっ、声になり切らない空気が鼻から抜けて、セルジオは困ったように眉を顰めた。 舌を交わらせる湿った官能的な音が静かな部屋に響く。キスをしたまま、体をまさぐると、セルジオは縋るようにオズワルドの首に両手を回した。 もっと、と強請られたような気になって、俺はセルジオの乳首を触った。少し刺激するだけで、服の上からでも分かる程ぷっくりと膨らんでいる。スリスリと優しく触れると、 「ぅんっ、ん、んっ、ぁ」 と、セルジオは、キスの合間に艶やかな声を上げて、敏感に反応する。もっと鳴かせたい、という欲求に駆られた俺は、服の上から爪で乳首を擦るようにしてより強い刺激を与えた。 「あああっ、あぅ、ふぁ……んっ」 強まった快感に体をピクピクと震わせ始めたセルジオは、顔を反らせて、息継ぎをしようとしたが、俺は、後頭部を捕らえたまま深いキスを強制した。 しばらく続けると、キスをしたまま喘いでいたためか、セルジオの意識は酸素不足でふわふわとし始めたようで、少し名残惜しいが、解放する。 「はぁっ、はーっ……オズ……」 「かわいい……セルジオ」 薄っすらと透明な膜をはったセルジオの蕩け始めた翠の瞳に見つめられると、もっと酷くしたいと本能が訴えかけえてくる。 それをぐっと堪えて、優しくセルジオの頭を撫でながら、いくつかキスを彼の顔に落とし、乳首を触っていた手を彼の服の中に手を入れる。 少し冷えた掌を、直接感じたセルジオはぶるりと身を震わせる。 セルジオの服の裾をたくし上げながら、座っていたソファにゆっくりと押し倒す。胸のあたりまでを露わにさせ、頬を染め、期待に潤んだ目でセルジオが見つめてくる。 俺は、少し体を起こして、その様子を目に焼き付けるようにして堪能した。こういう時のセルジオは、普段と比べてまるで別人だ。いつもの屈託のない少年のような姿は、淫靡で艶やかなものに変わる。 交わった視線に触発されて、セルジオにキスをした。ゆっくりとセルジオの口内を味わったあと、ふ、と一息ついて、俺はセルジオの額に1つキスを落とす。ここからが本番だ。

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