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セルジオの乳首に唇をよせ、もう一方は指先で摘まみ上げる。
「ああっ、んん、ふっ」
と、可愛い声があがった。
つまんだ乳首を指先でくりくりとこね、もう一方を強く吸い上げると、セルジオは一層大きく声を上げた。
「んうううっ、はあっ、あっあっ、ああっ」
セルジオはビクビクと身体を跳ねさせる。2年間で散々弄られた乳首は立派な性感帯で、絶え間なく声を上げていたが、今日はいつもよりよく感じているようだった。これを観て1つの考えが俺の頭に浮かぶ。
「気持ちいい?セルジオ」
「んっ……はぁ、あっ、きもち、い……」
「じゃあ今日は乳首だけでイッてみようか」
「えっ、むりだよ、うあっ、んんんんっ」
セルジオは乳首を触られるのは好きだったが、達するとなると話は別だった。気持ち良くてもどかしい刺激が蓄積されていくのは少し辛いようだ。
けれど、有無を言わさず、胸の飾りを責めたてる。軽く歯を立て引っ張ったあとにねっとりと舐め上げた。
「あっ、あっ、むり、だってば……ふあああっ、やっ、下も触ってっ」
「だめだ」
我慢できなくなり、僅かに腰を動かし、下腹部をオズワルドに擦り付け始めたセルジオを、空いた方の手で押さえつける。
強く乳首を引っ張ると、セルジオは大きく体を震わせた。
「ああっ、んうぅ……はーっ、はーっ、も、やばいっ、オズっ……オズっ」
快感に顔を歪め、たまらないといった様子で名前を呼ぶセルジオは、酷く官能的で、俺は、ラストスパートをかけるように激しく責めた。
「あーっ、あーっ、やあっ……んううううっ、はぁ、あっ、あっ、いく、いくっ……」
セルジオは大きく体を震わせ始め、背中を反らすと、「あああああぁっ……」と声を上げ、大胆に達した。
ぐったりとソファに沈み、言いつけの通り乳首だけで達し、はあはあと大きく胸を上下させるセルジオを見ると、充足感が湧いた。自分が彼をこんな風に乳首だけでもイけるような体にしたんだ、という優越感。
「ちゃんとイけたな」
「……オズのばかっ」
と赤くなるセルジオが愛くるしくて、がっつきたくなる気持ちが湧き上がったが、まだだめだ、と自戒する。今日はゆっくり、じっくりとセルジオを可愛がりたい。
「セルジオ、とても可愛かったよ。記念日だし、せっかくだからベッドでゆっくり続きしよう?」
「……っ」
これは、これからベッドでもっとすごいことをするぞという意味を込めての誘いだと理解したのか、セルジオはより一層顔を赤らめて、静かに頷いた。
同意も得たことだし、続きはベッドでゆっくりと、と、微笑みながら、セルジオを抱きかかえて寝室へと向かった。
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