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「ひっ……ふぁああ……あっ、あんっうう……オズっ、も、いいからぁっ……ああっ」
寝室に着いてすぐ、セルジオをベッドに寝かせると、服を脱がせ、膝を立たせ、たっぷりと垂らしたローションでヌルヌルになったセルジオの後ろをほぐしていた。セルジオが1番感じる場所を重点的に刺激すると、彼はやらしく身体をくねらせ、嬌声を上げ続ける。
「あああっ……そこっ……もう、やっ……んうぅっ」
「いや?そっか……じゃあ違うところも触らないとね。」
そう言って、セルジオの足の間に場所を取っていた俺は、指はセルジオの前立腺を捉えたまま、前かがみの体勢になって、ふるふると立ち上がって涙を流しているものをそっと口に含んだ。
「ああああっ、ちがう……やっ、だめっ、ほんとに、ふぁ、ああっ、どっちも、したらっ、んんぁっ」
セルジオはあまりの快感に耐えきれずビクビクと腰を震わせた。じゅぶじゅぶど音を立てるように屹立するものに吸い付き、ぐりぐりと前立腺を擦る。そんな責めにセルジオは耐えられるわけもなく、
「やあああっ、オズっ、オズっ、も、だめっ、ああああっ、変になるっ、やっ、ああっ……オズっ……」
今まさに絶頂する、というような腰の震えを感じた時に、不意に責めの手を止め、セルジオに与える刺激を断ち切った。
「はっ、んぅ、……なん、っで?」
泣きそうな顔で見上げてくるセルジオは、戸惑っている。そんな顔をされると、もっといじめたくなる。
「今度は俺のでイってるセルジオが見たかったから。俺の入れるまでイクの我慢できる?」
「むり、だよ……」
「無理なの?じゃあここをリボンで縛っちゃおうか?」
その提案を聞いた途端、セルジオはサッと顔を曇らせ、必死で頭を振った。
「やっ、やっぱりできる!我慢するから、縛るのやだぁ」
「そっか、お利口だね、セルジオ」
イかないと宣言したセルジオの後ろに二本指を入れてゆっくりと出し入れした。
「はっ、はぁっ、はーっ、んっ」
少しでも快感を逃すようとに、シーツをきつく握りしめ、熱い吐息を吐き出すセルジオは酷く扇情的だった。本当はすぐにでも突っ込んで、好きなだけイかせてやりたいとおもったが、自分の加虐嗜好がそれを許さなかった。
指の出し入れを早め、前立腺を擦ると、すぐにセルジオは音を上げた。
「オズ、オズっ、も、だめっ、ああっ、ふっ、あああうっ、も、イっちゃう、イっちゃうからっ……ね、ねっ、もぉ入れてぇっ」
オズワルドはこれを待っていた。セルジオが自分から強請る様子が見たかったのだ。でも、もう少し。
「もうちょっとだけ、我慢して? セルジオなら出来るだろ?」
涙を浮かべる翠の瞳を覗き込み、栗色の髪を撫でながら、出来るだけ優しい笑顔と声でそう言うと、オズワルドの加虐趣向に振り回されてることにも気付かず、セルジオはこくこくと必死で頷いた。
「じゃあ、頑張って」
セルジオの蕾への刺激を再開させ、今まで以上に、強く、速くナカを刺激すると、セルジオの体が引き攣るように震えた。
「やぁああああっ、むりっ、オズ! いくっ、いっちゃうぅぅううっ……っ、とめてっ、あん、だめ、だめっ、あああああぁああっ」
ビクンとセルジオが大きく身体を揺らしたのを感じて、イったな、と思って彼のペニスに目をやると、そこはセルジオ自身の手によってせき止められ、精を吐き出してはいなかった。
セルジオは、涙を溢れさせ、唇を噛み締めながら、オズワルドの言いつけを守るため、達しないように自分で性器を戒めていたのだ。
そのいじらしさに、セルジオへの愛しさが溢れ出て、壊れるくらい強く抱きしめたくなった。
「セルジオ、かわいい……我慢して、偉かったね。大好きだ」
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