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7 :セルジオ視点

目が覚めて、時計を眺めるとそれは8時を少し過ぎた位置を指していた。 「ふぁあ〜結構寝たな……。身体中痛い……お前のせいだぞオズ」 と、まだ瞳を閉じて眠っているオズワルドに向かって小さく呟く。 「お前……エッチするときほんとにドSになるよな……。そこが玉に瑕だけど、お前と過ごしたこの2年、ほんとに楽しくてあっという間だった。いつもありがとな。これからもずっと俺のそばにいてほしい」 と、いつもは恥ずかしくて面と向かっては言えない台詞を、目の前の奴が寝ているのをいいことにつぶやいてみたが、やっぱりちょっと恥ずかしい。湧き上がった羞恥心を逃すために、オズワルドの唇に自分の唇を押し付けて誤魔化した。 しかし、顔を上げて一番に目に飛び込んできたのは、ニヤニヤと顔を綻ばせるオズワルドだった。 「えっ! お前! 起きてた?! いつから?!?」 と半ばパニックになった俺に、 「うーん、体が痛い、とか言ってたところから、かなあ」 と笑いながらオズワルドは答えた。それって、一番最初からじゃないか、と気づいた俺は、顔が火照り始めるのを感じ、俯いた。 恥ずかし過ぎて、顔を上げられない。それなのに、オズワルドは起き上がると俺の肩をぐっと引き寄せ、顎を掬い上げるようにして、無理矢理視線を合わせて来る。絶対顔赤くなってる……と思って、視線を外そうとするも、ぐっと押さえつけられているせいでオズワルドから目が離せない。 ニヤニヤしていた顔が一変して、真剣なものになったので、思わず俺も姿勢を正した。近づいた顔に、オズワルドの金髪がさらりと垂れて俺の頬を撫でる。 「俺も、お前と過ごせて本当に幸せだよ。ありがとう。もちろん、これからもずっと一緒だ」 そう言って微笑んだ顔に、釘付けになっていると、優しいキスが顔中に降ってくる。ちゅっ、と音を立てる唇は、最後に俺の唇を捉えると離れていった。 なんだかとても嬉しくて、胸が熱くなる。 思いを口にするのは、すごく恥ずかしいけど、言われてみると本当に嬉しいものなんだと実感する。これからは、少しくらい正直になってこいつにもたまには伝えてやろう。 そんな気持ちを胸に、今度は俺からオズワルドに抱きついて口付けた。

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