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少し名残惜しいと感じながらも、オズワルドの胸から頬を離し、上体を起こす。
オズワルドは、優しげな表情で俺を見上げていた。
「動くの?」
「……うん」
若干目をそらしながら聞かれた問いに頷いた。くっついていただけでも十分なくらい満たされたけれど、今度はもっと直接的な刺激を求めてゆっくりと腰を動かす。尻を擦り付けるように前後に動かすと、中を押す角度が変わって、気持ちいい。思わず漏れそうになる吐息を唇を噛んで押さえ込んだ。
くい、くいっと腰を動かしていたけれど、だんだん物足りなくなってくる。もっと奥を突いてほしい。ずんずんと奥を開かれる快楽を知っているこの体は、こんなんじゃ満足できない。
ついていた膝を上げて、オズをまたいでしゃがむような体勢をとった。足が大きくM字に開いていて、オズから見たら凄い光景になっているんだろう。全部丸見えだと思うと羞恥で顔に血がのぼるのを感じた。
オズはどんな顔してるんだろうと思い、ちらりと窺い見ると、彼は結合部分を凝視していた。じっと見られていてはどうしても動き辛くて、腰を浮かせたまま身じろいだ。
そんな俺に気がついたのか、オズは視線を合わせるとニヤリと笑った。
「すごい格好」
……そんなの言われなくてもわかってる。恥ずかしいから見ないで欲しい。それに、絶対に言えないけれど、早くオズのを奥に入れたくて堪らなかった。
「見んなよ」
「見るに決まってるだろ」
もう、我慢できない。そう思った俺は、オズの視線から逃れるように目を閉じて、腰を下ろした。ずっ、と入り込む熱が、奥を強く突く。
「あぁっ」
一瞬で全身を駆け巡った甘い波に背中が反り返る。もう一回、もう一回、とだんだん貪欲になってゆく体は、次第にぴょんぴょんと飛び跳ねるような動きで深く奥を穿ち始めた。
ああ、やばい、とまらない。
腰を下ろす度に蓄積していく快感に頭が真っ白になった。
気持ちいい……もう、イキそう。
身体が不規則な痙攣を始める。びく、びくっと勝手に動く身体に鞭を打ち、腰を動かし続けた。
「あぁっ、ああっ、あっ」
もう我慢なんてできない声は垂れ流しにしたまま、絶頂へと上り詰める。
もうすこし、もうすこし。
ぐちゅぐちゅと、下品な音を響かせながらぴょんぴょん、なんて可愛らしい表現からは程遠い動きで腰を振り下ろす。
溜め続けた快感が、一気に弾けるのを感じた。
「ああああぁああっ」
身体が仰け反って、腰がガクガクと震える。きつく閉じた目の裏に閃光が走った。
大きな波が押し寄せた後も、ぶるぶると震える体はいつまでも止まらず、この絶頂が永遠に続くかのように感じた。
ふ、と脱力して後ろに倒れかけた体を、起き上がったオズが抱きとめてくれた。まだ思考はぼんやりとしたままで、瞳を開くことさえ億劫だ。
先程の余韻に溺れ、不明瞭な意識の中で、オズが「ごめん」と呟くのを聞いた。なにが?なんて疑問が湧き上がる前に、俺の体は押し倒されて足は大きく開かれていた。
流石に焦って目を開けた俺の視界に飛び込んできたのは、切羽詰まったような顔をしているオズだった。
額に一つキスを落とされ、視線が交わった瞬間、再び弾けるような快感の波が押し寄せて、何も考えられなくなった。がつがつと力強く腰を打ち付けられ、先程高まったまま下がりきっていなかった体から、悲鳴じみた声が絶え間なく溢れ出る。陸に打ち上げられた魚みたいに俺の体が震えるのにも構わず、オズはただひたすら激しく抽送を繰り返す。
おかしくなりそうな快感をとめどなく注ぎ込まれた俺は、激しく揺さぶられるなか、ぷつりと意識を手放した。
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