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「偉いな、セシル。ちゃんと出さないでいけたな」 痙攣し続ける彼の足の間で、ふるふると震えながら、雫を滴らせるそこを優しく擦る。 「ああああっ、はあっ、ご主人様っ、そこっもうっ……おかしくなるっ、あああっ、イキたいです、ちゃんと、いきたいっ、ふああっ」 言葉を選びながら、セシルは強請った。縛られていたため、精液を出せずにいたそこは、もう限界だと言うように膨れ上がっている。 「いい子だ、セシル」 自分の言いつけを健気に守るセシルが酷く可愛らしく、もう一度指を中に入れて、激しく出し入れしながら、彼のペニスを締め付けていた紐を解いた。 「あああああっ、いくっ、いくっ、んんんんっぅうううあああっ」 セシルは、赤く充血したペニスから精液を吐き出し、がくがくと痙攣しながら絶頂すると、まるでオーバーヒートした機械の電源が切れるように、ふっと意識を手放した。 強すぎる快楽に意識を飛ばしたセシルをいたわるように、頭を撫でる。やはり酷く愛らしい。硬くなった自身のものを取り出し、数回擦り上げ、熱いものをセシルの腹に吐き出した。 こんなに興奮したのは、いつぶりだ。いや、初めてかもしれない。自身をセシルの中に押し込み、一つになるのが待ち遠しい。太いものを咥え込むセシルはどのような反応を示すだろう。指を入れただけであの善がり様だ、ペニスなんて入れられたら、本当に狂ってしまうのではないか。そんなことを考えながら、セシルを縛る拘束具を取り払い、温かいタオルで彼の体を清める。 いたずら心が湧き、つんと尖っているセシルの乳首を軽く刺激する。セシルは無意識に、ピクっと反応し、はっ、と息を吐き出した。その可愛らしい姿に、心を和ませていたが、鳴り響く着信音に邪魔された。エシリルからだ。 「……なんだ?」 「あれれ、タイミング、悪かったですか? どうです、新型ヒューマノイドは。気に入っていただけたでしょう? ヘイデン様」 「そうだな。さすが、最高傑作というだけはある。しかし、男型が来るとは思ってなかったよ」 予想外だった、と彼に伝えた。 「男型と言うと、もしかすると断られてしまうかもしれないと思ったので。伏せさせて頂きました。でもヘイデン様好みに、特別妖艶に仕立てましたから、不便はないでしょう?」 対して悪びれる様子も見せず、淡々と彼はそう述べた。確かに、セシルの美しさは性別を凌駕するようなもので、不満は全くなかった。 「まあ、そうだな。想像以上だった」 「それはそれは。そう言っていただけて光栄です。あのヒューマノイド、なんと名付けたのです?」 「セシルだ」 ただ名を呼ぶだけで僅かに頬が緩むのを感じる。 「可愛らしい名前ですね。よく似合ってます。ところで、セシルくんは今どうしてます?」 「……気を失っている」 「……っぷ、はは。初回で気を失わせるほど責めるなんて……開発型ですから、最初は強すぎる快感には耐えられないんですよ。くくっ……それにしても、さすがヘイデン様だ」 一瞬の間を置き、彼はしばらく笑っていた。いい加減この男の笑い声に耳を塞ぎたくなった時、彼は続けた。 「本当は電話越しに軽いチェックでもさせてもらおうかと思っていたのですが……、またの機会にしますね。近いうちにセシルくんと研究所に来てください。それでは」 プツリと切れた電話を置き、ベッドに腰掛けセシルの頬を撫でる。自分でも、何も知らない少年に対し、少しやりすぎたと思っていたが、目の前で乱れるセシルを目にすると、止められなかった。 まあ、無理やり突っ込む様なことをしなかっただけ、良かったじゃないか、と結論付けて、彼に服を着せてベッドに寝かせた。

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