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第16話

どこがどう甘えなのか由里にはわからない、ただ父のそばにいすぎたから義母は機嫌が悪くなっているのだ… そう思って謝る由里。 父とはなかなか会えないから、一緒にいたいけど… 義母の前ではだめだから… 自分から離れないと… 「フン、これ運びなさい!」 掴んでいた髪を離し、そう命令する義母… 「はい…」 言うとおりにするしかない由里。 そうして義母の目を気にしながら夕食を食べ終える由里… 義祖母は父のことが嫌いだから父がいる間は顔をみせない。 父と距離をとって座る由里…近づくと義母が恐いから… しきりに義母は父と話しをしている。 父も笑顔で対応している。 義母にとって自分は邪魔な存在でしかないから… 由里はそっと立ち上がって自分の部屋へ行こうとする。 「どうした?ヨシヤス」 父が気付いて声をかけてくれる。 「部屋で本読んでくる、気になってたから…」 父からもらった本、それを理由に離れようとする。 「そうか、じゃぁ後で一緒に風呂入ろうな」 ニッと笑って誘う父… 「え、…い、いいよ、恥ずかしいから…」 もちろん一緒に入りたいけど、それは言ってはいけない… 義母に逆らえないから… 首を振って断るが… 「男同士でなにを恥ずかしがることがあるんだ、たまにしか会えないんだぞ、父さんのわがままに付き合ってくれよ、な…ヨシヤス」 父は近づいてきて、優しく頭を撫でて言う。 「う、うん…」 そう言われると頷いてしまうヨシヤス。 後ろにいる義母の目が恐くてそそくさと部屋へ逃げる… 父に優しくされると嬉しい… でも、義母の存在が恐くて…恐くて… 父に甘えたい気持ちをぐっとおさえつける。 一時間ほどして、父が由里の部屋へ呼びに来る。 「ヨシヤス、風呂行くぞ」 明るい声… 「う、うん…」 ちゃんと着替えを用意して待っていた由里。 頷いて父についていく… 義母から隠れるようにあるきながら… 風呂場へ着く… 脱衣室で父は機嫌よく話しながら…服を脱いでいる。 由里も、おずおずと脱ぎはじめる。

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