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第40話

そして日は暮れて… 父と約束した8時がくるが… 由里には分からない、真っ暗な畑で一生懸命草取りを続ける… これが終わらないと帰れないから… そして… 家では約束通り父から電話がかかってきていた… 『ヨシヤスに代わってくれ…』 さっそく様子を伺うために言う。 「……今、ヨシヤスは、お風呂に入っているわ」 由里は家にいない… 畑で草取りをさせているのだから… いつもの調子でごまかす義母だが… 「おかしいな、8時に電話すると伝えていたんだが、ヨシヤスも待っていると言っていた…」 忘れるはずはない…と問うが… 「あら、そうだったの?あの子何も言わなかったから…また明日にでも電話させるわ」 内心焦りながらも知らないふりをする義母… 「……いや、行儀は悪いが、風呂場から呼んで来てくれ…今、話しがしたいんだ…」 義母の言い方が不審に思えて、そう伝える典之。 「……」 「どうした?」 「またかけ直させるわ、心配しないで…」 焦って電話を切る義母。 「え、おい…」 急に通話を断たれ不信感を募らせる父だった。

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