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第47話

そして昼前になった頃… 一台のタクシーが家に着く。 乗っていたのは由里の父親こと典之だ。 さっそうと家の中に入る。 「えっ…の、典之さん…なんで!?」 驚く義母。 東京にいるはずの典之が突然帰ってきたから… 「ヨシヤスは?」 まずその名を出す父… 昨日の電話が気になって、急遽仕事を休み、朝一の便でやってきたのだ… 「あ、あの子なら…が、学校にいってるわ」 そう嘘をつく義母… 虐待がバレてはまずいから…会わせないように… しかし… 玄関には由里の靴がある… 「お前…」 ふっと義母を睨むと… 典之は由里の部屋を探しだす。 部屋にはいない… 「典之さん!?」 義母の呼びかけも無視して、今度は外へ探しに出る。 家の裏から納屋、そして畑へ… 自らの足で探す。 畑へ入ってすぐに小さな身体が横たわっているのを発見する典之… 「っ!よ、ヨシヤス!?おい、しっかりしろっ」 畑の土の上に裸足のまま、ぐったりと横たわっている由里… 「……、と…さん、助けて…父さんっ」 呼びかけに意識を取り戻す由里。 かすれた声を無理にだし、父にすがりつく… 「病院に行こう、すごい熱だ…」 典之は自分の車に由里を乗せて…病院へ行こうとする。

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