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第53話
変え方もわからない…
「ほら、お前からやってみろよ、オレら後からいくからさ」
「こわいのか?」
「このくらいできるだろ。男子なら!それとも名前通り女子なのか?」
そうけしかける男子三人。
由里に、子ども一人が通れるような溝を歩かせようとしているのだ…
溝には濁った汚水が靴が全部浸からない程度流れている…
「……」
本当はこんなことしたくなかったが、三人に囲まれては逃げることもできない。
仕方なく、溝へ降りて歩いていく…
「端まであるけよ!」
そう男子は命令する。
「……」
言われた通り歩き続けていると…
ズボッと、急に溝が深くなって…膝ぐらいまで足が汚水に浸かってしまう。
水が汚れていて深さが分からなかったのだ…
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