「おかえり！お父さん」 嬉しそうに迎える。 「あぁ、いい子にしていたか？」 頭を撫でて優しく言う父… 「うん」 「今日はハンバーグ弁当だぞ」 帰りに買ってきた夕食用の弁当を見せて言う父… 「やった、僕ハンバーグ大好き！」 大好きな父が帰って来て嬉しくて仕方ない由里… 「よかった、じゃ食べようか」 「うん！」 夜遅くなることもあるけれど、父と話しをしながら夕食をとるのをとても楽しみにしているのだ… 「ヨシヤス、学校にはもう慣れたか？」 「うん…あ、この間の漢字小テスト満点とれたよ！」 「おぉ、そうか！偉いな。よく頑張っている。でも父さんが帰って来るまで寂しいだろう。どうせなら塾に行ってみるか？算数や英語、他にも習いたいものがあれば習わせてやるぞ？」 「塾…？」 「あぁ、勉強だけじゃなく、将棋や囲碁、サッカーや水泳、お前がやりたいものをやらせてやるから」