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第69話

「ど…しよ、どう、したら、お父さんがッ、だれかっ…」 由里は思うと同時に外へ駆け出す。 そして一度も行ったことのない隣の家の戸を叩く… 誰か、お父さんを助けて! その思い一心で… 夜遅いため、隣の奥さんが怪しみながら出てくる。 「お願い!助けてっお父さんが苦しんでるっ早く!」 必死に頼むが… 「えっなに?」 慌てていたため早口の方言になってしまい上手く伝わらない… 由里は隣の奥さんの手を引いて家まで連れてくる。 それでようやく事態に気付いた奥さんは救急車を呼んでくれた… 由里は救急車に運ばれる父を追って行くが、救急隊の人が子どもだからか、由里を救急車に同乗させてくれない。 それでも泣いてでもついていく由里… 自分には、お父さんしかいないから… 父の傍を離れなくない。 病院に着いて処置室へ運ばれる父…

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