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第76話
訳が分からなくて混乱しているがやはり父が心配…
「『お父さん』はなんともない、安心した?」
男は優しく伝える。
「う、うん…」
本当に父のことが心配だったので…素直に頷く。
「ふっ可愛いヤツ」
「自分がナニされるかわかってねーからな…」
由里を抑えたまま笑う男たち。
「なに…?」
びくびくしながら呟く由里。
「まぁ着いてからのお楽しみ」
大人たちは、そう不気味に笑う。
何が起こっているのか…
理解に至れない由里だったが、見知らぬ男達にかこまれ、次第に恐怖感が増してくる。
しかし…
子どもの由里に抵抗出来るはずもなく、連れ去られていくのだった。
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