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(あ!いたいた!)
聞こえてきたのは……
「渋谷ー!一緒に昼飯、行こっ!」
わざわざ渋谷を誘いに来たのは風間。
常に渋谷にちょっかい出して絡んでくる奴。
チャラチャラしてて軽いし手が早そうな男。
それにいつも、なんだかやらしい目で見てる気がする。
………………多分、コイツも敵。
(あーあ。今日は寝坊して一限の体育に参加出来なかった。
唯一のオアシス、お着替えタイムが……!
渋谷の裸、見そびれちゃった。
今日のオカズにしようと思ってたのに……)
オカズ!?
(俺も同室なら良かったのに……
そしたら毎日、犯しまくってトロトロにして俺専用の彼女にする!
まずは玄関で立ちバックでやりまくって……
キッチンで裸エプロンさせて風呂場で襲って、ベッドではラブラブセックス!最高!!)
風間の心の声に引いてしまう。
………………本物の変態だったのか!
(どうしよう……
頼みの東は最近、彼女出来て、『一緒にご飯の約束してるから無理。』って断りにくいんだよな。風間が学食付いてきたら嫌だな……
あ……そうだ!!
上條!今日、俺と一緒に飯の約束してた事にしてくれない?風間、苦手なの!)
渋谷が頭の中に話しかけてきた。
渋谷からのお願い……
………………頼られた。
嬉しい気持ちを隠して咳払いをした。
「今日は渋谷、俺と約束してんの。」
「…………なんだ。また上條か。」
面白くなさそうな風間を睨む。
俺が守ってやらないと……
バチバチ火花を散らしてると渋谷が俺の腕を掴んできた。
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