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第6話
「……ん…っ…はぁ……」
夜だった。全裸になって一緒にベッドに入ってから、ずっと接吻ばかり。もうどれくらいそうしているのか。
抱き合った時に擦れる下半身はお互いにもう準備が整っていたけれど、まだ出番ではないようだった。
優しく手を握られる。
くちゅくちゅと音を立てて、涎が何度も弄 り合う口元から溢れていく。同じことを繰り返して頭が働かなくなってきた。今考えられるのは、早く彼に犯されたい。それだけ。
「……あ、もぅ、……さわって…」
「んー?」
舌が下りてきて、もう硬くなっている乳首を舐めあげた。
「……も、ちが、…あっ」
「気持ちいいだろ。もっと一緒に気持ちよくなろうな」
「…や、だめ、だめっ、」
たくさん口づけを交わしたせいか、体がとても敏感になっていた。今まで儀式を早く終わらせようと早く達しようと努力したことはあったが、早く達しそうで焦ったことはなかったのに。
「肌が赤くなってきれいだな」
叔父はそう言って指先で乳首の形をなぞる。新たな刺激にいたたまれなくなって、体を反らせた。
上半身を後ろに反らせたので、腹部が前に出た。臍にそっと口づけられる。口づけが何度か繰り返される。くすぐったい。
と、叔父の顎がそそり立った自分のものにぶつかった。
「…ぃあん…っ!」
突然の刺激に体が震える。下半身に血が集まって、どくどくと流れる音まで聞こえてきそうだ。もう先端からは透明な液体が溢れ出している。
「かわいい」
軽く先端を舐められる。
「う、あ、ああっ…あ!」
簡単に舐められただけなのに、舐められたところが激しく痙攣していた。溢れ出る白濁が止まらない。叔父はそのまま自分の口で受け止めていた。それを見て慌てて腰を引こうとしたが、強い力で抱き寄せられた。舌で舐め取られていく感触があった。視線を落とすと、真剣な顔で叔父が自分のものをしゃぶっている。
「う、う…うぁ、あ……や、やめて…」
恥ずかしいのと快感に、思わず涙が溢れた。
「いや?」
ひととおり舐め尽くしたあと、彼が聞いてきた。
「……恥ずかしい、…」
「大丈夫。俺しかいない。それにかわいいよ」
そう言われて抱き寄せられた。胸の中に身を委ねる。素肌から伝わる熱が温かくて、どこか安心した。そっと口づけが落とされる。
しばらくそうしていると、叔父の手がまた下腹部に下りてきた。これから起きることの期待だけで、その指が探している場所がきゅっと締まる。
「足あげて……」
言われるままに片足を上げて彼に委ねる。
「あ……!」
するりと二本の指が入り込んできた。どちらのものともしれない熱い吐息が零れ落ちた。内側を弄 られて、思わず力が入る。
「アシール、息吐いて」
「う、ん……ッ」
言われたとおりに深呼吸した。と、奥までまた指が伸ばされた。
「ひゃ、うっ」
感じやすい場所を見つけたのか、内側が丁寧に擦られる。今何本入っているのかよくわからない。
「ああああ、だめだめだめ! あ!」
「感じている顔も、かわいいよ」
首筋にキスを落とされた。
その間も中を弄られ続けて声が止まらない。がくがくと腰が震えたが強く抱き込まれて逃げられなかった。必死でその胸にしがみつく。
「中も震えてるな」
言われなくてもわかっている。それと一緒に先ほど達したばかりの先端が、また反り上がって痛くなってきた。意識を手放してしまえば今にもまた溢れ出しそうだったが、こんなに続けては恥ずかしかった。
「もういい、から…早く…っ」
これ以上指先に好きに蹂躙させていたら、どうなるかわからなかった。
「大丈夫か?」
まるで処女に向けるような心配そうな瞳で覗き込まれて、必死に頷く。
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