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逃避 4 R18
「ん…」
薄っすらと目を開ける。付いていた筈の、照明は消されていて窓から流れてくる風が心地いい。
…あ。
足元の方から微かに光が見えた。
体を起こすと部屋の隅に置いてあるパソコンの前で仕事をしている菅井さんがいて。また、迷惑をかけてしまったな…。
謝りたいけど仕事の邪魔をする訳にもいかず、ベッドに座ったまま暫くぼんやり、窓の外を眺めた。
「起きたのか?」
優しい声の方に顔を向けると菅井さんはこちらを向いていた。
「あの、ごめんなさい、僕…。」
また迷惑をかけてしまった申し訳なさが頭の中を支配する。
「星、綺麗だな」
柔らかい笑顔でそういい、僕の隣に座る菅井さん。先程のことに触れないのは、彼なりの優しさだろう。
この人はどこまでも優しい。だからこそ、傷付けたくないのだ。
僕も窓の外を見る。
「綺麗ですね」
2人で暫く空を眺めた。そして、手を後ろについて座っている菅井さんの胸に寄りかかり、服を握りしめる。
「菅井さん…。」
少し驚いたようだったが、すぐに優しく頭を撫でてくれる。
「どうした?」
顔を上げて、はっきりと菅井さんの目を見据える。
「僕を抱いて下さい。」
菅井さんは驚いた顔をしている。
「菅井さん、今日僕、なんだか寝れそうにないです。安心したい、温もりが欲しいです。」
身勝手で卑怯だ。自分でも分かってる。僕はそれでも不安を埋めたかった。
優しさに頼りたかった。そして、こうする事しか、菅井さんを喜ばす事が出来ないとも…。
暫く見つめ合った後、菅井さんは僕の心を受けとめてくれた。
「優しくする」
ゆっくりとベッドに押し倒され、そのまま菅井さんは僕に覆いかぶさる。
「…んっ、………っ、う、………はぁっ」
本当に僕の不安を1つ1つ取り除くような、奪い取るような激しいキス。
「ぅ………….、ンッ、、………」
何も言わせまいと、菅井さんは次々とキスを落とした。
息がうまく吸えなくなり、ぼんやりとしてくる。
「……ンッ……、はぁっ…」
目を開くとばっちり目があって。
あまりにも近い距離に目が離せない。
「何も考えるな、俺だけ感じてろ。」
胡散臭い言葉でも菅井さんには似合っている。僕は恥ずかしさを隠すかのように、シーツをぎゅっと握りしめた。
───ああ、溺れてしまおう。
優しい手つきで服を脱がされ、余すとこなく身体中を端正な指が這う。
「んっ…」
段々と胸に近づき、その手は突起物に触れた。
「あっ…!」
自分でも驚くほどに声がでてしまう、
菅井さんは、にやっと妖艶な笑みを浮かべ、手を下へと這わしていく。
「……ふっ…ん…ぁ、まって、、ぁっ」
俺のモノをしっかり包み込んだ手を上下に扱われて。
「だ、だめ…も………っ、もうでるっ。」
………っ!
ある程度扱われただけで菅井さんの手の中でイッてしまった。
「ごめんなさい…!」
手を拭くために起き上がろうとするが、阻止される。
「気にするな、和は汚くないから。」
!!
そう言いながら、僕の出したものを舐めとり、飲み込んだ。
「うまいよ」
またもや妖艶な笑みに、顔が赤くなるのが自分でもわかる。
「優しくしようと思ったけど我慢できないかも」
「なっ……!」
スルリとバスローブが取り払われ、見えたモノにより、限界であることがすぐに分かった。
脚を開かれ、いつの間にか用意されてあったローションを大きなモノと僕の後孔に丁寧に塗ってゆく。
「ぁ、」
「入れるよ」
その言葉を合図に少しずつ菅井さんが入り込んでくる。
「ん、ふっ、、、、んぁ、」
「きつ、、、和、力抜けっ、息吸え!」
動きが一旦止まり深呼吸する。
いい子、と菅井さんは微笑み再び動きはじめた。
「んあぁぁぁっ・・・・」
1段と大きな声がでる。
「はぁっ、、全部入ったぞ」
「う、れしい…」
自然とそんなことを口走っていた。
僕の中で菅井さんが更にでかくなるのを感じて、
「ああ!もう!どうなっても知らねえからなっ!」
「んあっ!」
「あっ!ああっ…!んっ、はぁっ、ああっ!」
出し入れがどんどんと速くなる。
「あっ、あっ…や、やぁ…んんぁ!!」
「もっ、、もう、んぁ、だめっ!あっ!」
「俺っ、も…」
シーツを握り締めていた手を剥がされ、絡め合う。
「ん、ぁっ、ぁぁぁああああっ!」
「くっ…」
僕が果てたと同時に僕の中に温かいモノが流れ込んできた。
このまま、堕ちるとこまで堕ちてしまおう───。
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