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別別 2

タタタタッ 『はぁっ、、はっ』 ザァァァァァッ… 『ひっ、』 ザァァ… 『っぁ…、く、くるな!』 コツ コツ 『や、こないでっ…。』 『かず、どうした?』 『へっ?こ、こう…?あっ、待って、行かないで!』 ザァァ… 『浩!浩っ…!』 ─── ───── 「……っ!」 夢…。額にやんわりと冷や汗が伝う。上がる息と心拍数を抑える為に、もう一度目を瞑って深呼吸をする。 また…。よく見る悪夢。けれど夢でよかった、そう思って息をついたのに。 「随分うなされてたね?」 すぐ近くから声が降りかかり、僕はびくりと震えた。 「ぁ、内田、さん…。」 真っ白なダブルベッドに僕はいて、内田さんはベッドのすぐ横に供えられている椅子に座っていた。 見渡すと、見覚えのない部屋。窓がなく、時間の特定がつかない。 「あの、ここは…?」 僕が恐る恐る聞くと、内田さんはにっこりと笑った。 「俺たちの家。」 そうだ、僕はプロポーズを受け入れると言って、それで…。 ジャラ… 記憶を遡ろうとすると奇妙な音に、足下を見る。 「なっ…!これは…っ。」 左足首に頑丈な足枷が付けられていて、そこから伸びる鎖の先は内田さんの手の中にあった。 「和が逃げ出さないためのもの、と言っても何をしても逃げられないだろうけど。」 「やだっ、外して下さいっ…。」 「ダメ。俺に逆らったり、ちょっとでも変な動きしたらどうなるか、わかるよね?」 浩が殺されてしまう──。 「今、浩はっ…?」 「無傷だよ、何もしてない。それより和、質問が多いね?俺も質問していい?」 柔らかい声色だが僕には分かる。 怒っている───。 ギッ… 内田さんはゆっくりとベッドに腰掛けてくる。 「な、んですか…?あっ、」 内田さんの動きに合わせて後ずさるが、すぐに両手を掴まれ覆い被さられてしまって。ぞくり、と嫌な感覚が背中を走った。 「さっきまで、どんな夢見てたの?ずっと、菅井浩を呼んでたみたいだけど、夢の中で助けでも求めてた?」 「かはっ!ぁ''…ちが…っ。」 僕の両腕を掴んでいたその手はいつの間にか首に移動していて。ぐっと力を込められ苦しくなり暴れるが、か弱い抵抗は無駄に終わる。 「許さない…。」 「ぁ''…ごめ、な…さぃ…。」 「今度この口から、その名前を出してみろ、喉潰して一生話せなくするからな。」 そう言われ、手が離れる。一気に流れ込んできた空気に咳き込む僕を置いて内田さんは部屋を出て行った。
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