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堕ちる 2 和side

目が覚めると、いつもの薄暗い天井が見えた。眠気も直ぐに吹き飛んで、体を起こすと、それに合わせて拘束具がジャラジャラと鳴る。 手首足首の肌は擦り切れて痛いし、首輪も重くて少し息苦しい。鎖の長さは短めだから、ほとんど動けないけど、不快感は無くて、何故か気分は晴れ晴れとしていた。 特に根拠のない幸福感でいっぱいだ。 最近ずっと、ふわふわした心地よい所に居るみたいで、特に内田さんが抱きしめてくれている時は安心できるから、触れて欲しくて仕方ない。 教えてもらったとおり、僕はベッドのヘッドボードに置いてある、液体状の媚薬を1瓶飲んで、内田さんの帰りを待った。

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