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第7話

「…アっ、あの、コレは、コレはですねっ!?」 止めようと思っていた行為、スラックスの中だけで行われていたはずのオナニーだったのに。興奮して、その気持ち良さに流された結果、今の俺は半裸状態で可愛い息子を握り締めている。 …あと、みこすり半。 リョウさんが現れなかったら、俺はスッキリ出来たのにッ!!というより、リョウさんはいつからそこにいたんだよッ!? なんて思いをリョウさんにぶつける暇もなく、俺は急いで股間を隠そうと慌てふためいてしまう。 でも。 「いいよ、俺は気にしないから。そのまま続けて…タクには、俺との時間を楽しんで欲しいんだ。だから、ほら…」 ゆっくりと俺に近づいてくるリョウさんからは、ボディーソープのいい香りがして。 「リョ、え…あぁっ、ん…ダメッ、すよ…」 リョウさんにこんな哀れな姿を見られて、ビックリ仰天した素直な息子は俺の右手の中で小さくなっていき、かけたのに。 俺の右手の上にリョウさんの大きな手が重なり、俺の意思とは関係なく再開された上下運動に俺の腰は跳ねてしまった。 「タク、前を観ててごらん。俺のことは気にしなくていいから、キミも画面の中の女優のように快楽に溺れるといい」 「い、ぁ…リョウ、さんっ」 抵抗しなくちゃいけないのに、こんなことおかしいって分かっているのに。 急所を握られているという僅かな恐怖心と、憧れのリョウさんが俺に触れていること。そして何より、初めて他人の人肌に接することの出来た俺の息子は大喜びで。 「今日はキミが女性役、俺はそう言ったはずだよ。けれど、タクが嫌がることはしたくないからね…本当に嫌ならこの手は離してあげるけど、どうする?」 「や、やめないで…くださいっ」 もう既に一度、リョウさんから寸止めされている俺はあまりの気持ち良さに耐え切れず、そう呟いていた。 これは全て、酒の力と好奇心。 25年間、我慢に我慢を重ねた性欲が、こんな形で爆発してしまうなんて思ってもみなかったのだが。 相手が女の子じゃない分、長所も短所も関係なくさらけだすことの出来るリョウさんとの時間は、俺が抱いていたセックスの概念をあれよあれよと覆していく。 「はぁ、アァ…リョウ、さん…気持ち、いい」 「タク、キミは素直ないい子だ」

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