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1-27 齟齬と真意は戀愛なりや?
楽しいことばかりではないのが恋愛で、
ミナミは最近若干落ち込んでいた。
メールの返事が来るたびに、
彼と会って話す度にどんどん好きになっていくのに
関係性はまるで進展しない。
それどころか自分がいつも迷惑をかけている気さえした。
…というのを1人で思い悩まず女子会の席で話すザ・ゆとりミナミであった。
「わかるー!なんか別に付き合いたいとかじゃないけど証拠が欲しいよねー」
「そうそう!正直片想いの方が楽しかったりするじゃん?
付き合いたいわけじゃないんだよねえ~
でも不安になるっていうか~」
エイコに気晴らししよっ!と連れてこられた女子会で女子たちは
ミナミの相談に、それは最早付き合いたいということではないだろうか、というようなことを言う。
「えーでもそのエンジェルちゃん遊んでくれるんしょー?なら脈アリじゃね?」
エイコがすごい色のカクテルを飲みながら呟いた。
「そうかなぁ…オレいまいち相手が何考えてるかわかんなくてさぁ…」
何考えてるかわからないと逆に思われているとは夢にも思っていないミナミは大袈裟にため息をついた。
「もう一回告ればいいじゃん」
「そうだよー一緒遊んでんならOKしてくれるかもよ?」
「いっちゃえいっちゃえ男は押してナンボだゾ!」
女子たちは小悪魔アゲハの受け売りのような台詞を吐いて盛り上がる。
そんな無責任な緩い励ましにミナミは何故かヤル気が戻ってくるのであった。
「そうかな…!?いけるかな!?」
「いけるいけるーたんちゃんならいけるー!」
「がんばれたんちむ!」
女子たちがてちてちと手を叩いて励ますのに
ミナミはいける気がしてきてご機嫌は元に戻った。
「じゃあたんちゃんのケントーを祈って~」
「「「かんぱーい!!!」」」
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