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2-23 ファンタスティックデートデートデート!

「やっぱ、ミナミくんはそのままがええよ」 彼はそう言って頭を撫でてくれる。 袖野はいつも優しく笑って見守ってくれる。 レゴをトランスフォームしている間も、ダンサーにもみくちゃにされている時も ピエロに胴体を切断されたりマカダミアナッツ宗教に勧誘されたり 宣伝用の巨大バルーンが降ってきたり見知らぬおっさんにレイを奪われそうになった時も ミナミくんらしいなぁ、と言ってくれる。 「...ほくとさん…オレは、もっとほくとさんの…役に立ちたいんです」 もっと彼に頼られたくて、役に立ちたいと、 呆れられて見捨てられて、要らないと言われるのが怖い。 だから、変わらなければと思うのだけれど いつまでも子どものように動いてしまう自分は、手を焼かせてばかりで。 泣きそうになりながら彼を見上げると、 袖野は口を歪めて複雑そうな笑み浮かべていた。 「あのな、ミナミくん。役に立つ立たんじゃないでしょ ボクはミナミくんが好きで、動いて喋って生きてるんを見ていたいから一緒にいるんよ?」 首を傾ける彼にミナミはぎゅっと両手を握り締めた。 今すごく、すごい告白をされたんじゃないだろうか、とさすがのミナミでも気付いてしまい 顔が熱くなってしまう。 「まぁ、歳も離れてるし、色々不安にさせてるんよね…ごめんな」 謝られてしまいミナミは必死に首を横に振った。

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