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2-28 歯車的調教

やがてゆっくりとドアは開いていく。 ラバーの服を着せられ女王様スタイルにさせられたゆりえがぐちゃぐちゃの顔でそこに立って居た。 「あーあ。目も当てられないぐらい無様な姿だね」 袖野は撮影現場に置いてあった縄を取り出し、トイレの中に押し入って鍵をかけた。 スタッフ達は皆息を殺し誰も止めるものはいなかった。 狭い個室でゆりえは怯えたようにへなへなと便座に座り込んでしまう。 そんな彼女の顎を持ち上げ、瞳孔の開いた瞳で見下ろした。 「人のこと呼びつけて、覚悟はできてんの?」 「あ...」 「煩いよ。喋らないでもらえる?」 彼女の身体に縄を巻き付けていく。 ゆりえは涙を流しながら、それでも必死に声を殺して居た。 可哀想に。申し訳なさで死んでしまいそうになりながら 袖野は彼女をきつく縛り上げていった。

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