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2-31 なんでもない。
「こんな仮面を隠してるなんて...えっちですね..」
その手にあったのは謎の民族的な仮面であった。
木でできているらしいそれは細長い楕円状の形に
細い目のようなものが左右等間隔に3つも4つも並んでいて
仮面騎士に変身する以外一体何に使われるのか皆目見当もつかない上に見覚えも心当たりもないもので
袖野は思わず彼から離れた。
「なにそれええ!いつから!?いつからあったのねえ!?」
「..すみません..でもオレ気にしないですから!」
「いや気にしてよ!あああ戻さないで怖いから!眠れなくなる!」
自分の部屋もとうとうミナミによって魔窟と化されているのかもしれない。
袖野はため息をつきながら仮面を取り上げてとりあえずテーブルの上に置いておいた。
供養とかに持っていったがいいのだろうか...。
「はーびっくりした。急に放置したから嫌われたのかと」
「?オレはほくとさんを嫌いになったりしないです」
ミナミは不思議そうな顔をする。
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