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第3話

部屋に入るとそこはもう別世界のようで。 大きなキングサイズのベッドが中央にあり、天井からレースのようなものがベッドを囲うように降りていて、しかもこのベッド回転式のようだ。回転させて何をさせたいのかは俺には分からん。 普通のホテルよりも圧倒的に綺麗な感じがする。格安のホテルにはシャンデリアなんてなかった気がする。 「では、早速始めましょうか」 「お……お願いします……」 俺をふかふかのベッドに座らせ、一条は紙袋の中からローションを取り出した。それと何個か玩具を取り出して、包装を剥いでいく。 中からはアニメのキャラクターがプリントされたパッケージや、頭の悪そうな名前をしたバイブが出てきた。 その中からアニメのキャラクターがプリントされた箱を手に取り、眺める。可愛い女の子がチンコにしゃぶりついているようだが、それとこの玩具は関係あるのだろうか。 「先にそれ使ってみますか。慣らしには最適な玩具ですよ」 「そ、そうなのか?」 俺が手に持っていた箱をヒョイと一条が取り上げ、綺麗に箱を開けた。因みに俺は雑だから箱を破って開けるタイプだ。雑だけど、箱を畳まずに捨てられるから結構いいぞ。 中から出てきたのはピンク色の丸いローターだった。ローターと言うものは漫画の世界でしか見たことがなくて、実物が目の前にあるなんて不思議だ。 身ぐるみ剥がされ、ベッドに寝かされると股間にローションを垂らされた。 「このローションもうちの会社で開発したものなんです。ちょっとした媚薬作用も入っていて、初めてで不安な方にピッタリなんですよ」 「び、媚薬!?そ、それ、大丈夫なのか!?」 媚薬ってアレだろ!?エロ漫画で女の子たちがアンアン喘いでイクのが止まらなくなるやつだろ!? 見る側は興奮するが、いざ自分がとなると興奮どころか不安で仕方がない。 「大丈夫ですよ。何人かにも実験してもらいましたし、評価も上々です。すごくイイらしいですよ」 ニヤリと笑う一条をジトーっと睨みつける。一条は余裕そうな顔で俺の体にローションを塗りたくっている。その余裕そうな顔も何だかムカつく。俺はこんなにも不安だって言うのに。 数分経つと、何だか体が熱くなってきた気がする。媚薬のせいだろうか。こんなにも効き目は早いものなのか? 「あ、媚薬効いてきましたね。目が潤んできた。ペニスも元気になってますね」 「うそ……、なんで……。体、熱い……変だ。どうすればいいんだよ……」 「あぁ、こんなにも蜜を垂らして。いやらしいですね」 一条は蕩けていく俺のペニスをツーっと指先でなぞった。 それだけなのに、俺は背を仰け反ってビクビクと体を震わせた。

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