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第5話

目の前がチカチカして、思い切りシーツを握り締める。 何が起こったのか分からない。 お尻の中のある部分を触られると、ビリビリとした快感が全身を襲う。今までの気持ちよさとは比べ物にならない快感に恐怖すら感じる。 「前立腺触っただけでイけるんだ。すごいなぁ」 「も……、や、だ……。ひ、ぅ……変になる……、体おかしい……っ」 「あぁ、気持ち良すぎて泣いちゃったんですね。大丈夫ですよ。終われば7万円です。ローションも使ったのでプラス5000円しときます」 「……やる」 そうだ、嫌だなんて言っていられない。終わればキャバクラ!!美人なお姉さん達にヨシヨシされたい!おっぱいに囲まれたい!! これは仕事、これは仕事、これは仕事!我慢我慢! 「じゃあ、これ使ったら今日は終わりにしましょう。頑張れますか?」 「……早く終わらせるぞ」 「ふふ……、はい」 一条が手に持っている一般的な成人男性のペニスより少し大きいくらいのバイブとにらめっこする。 今の俺は媚薬効果で痛みを感じにくいと思う。もし挿れてお尻が痛くても、何とかなるだろう。 きっと一条は俺の為を思って媚薬入りローションを使ったんだと思う。 「では、挿れるので力抜いて下さい。たぶん余裕でいけると思うんですけど」 「一思いにやってくれ……。俺は気を紛らわせる為にお経唱えとくから……」 「色気がないので、お経とか止めてくださいよ」 ふふ、と笑う姿は初めて見た気がする。 いや、笑うというか、呆れていると言うか……。苦笑いだな。 ピタリと無機質な物体を入り口に当てられたかと思うと、ズププ……とゆっくり中に入ってきた。 さっきまで指で慣らされていたから、抵抗なくバイブを深くまで咥え込む。 指とは全然違う太さと圧迫感に、うぐっ、と口元を抑えた。 「息止めないで」 「う、むり……、腹、きっつ……! 内蔵吐く、やべぇっ……!」 「大丈夫です、内蔵は吐きませんから。慣れたら圧迫感も感じなくなりますよ」 そう言われても吐きそうなものは吐きそうなのだ。内蔵を押し上げられる感覚に慣れるとかあるのだろうか。というか、これに慣れてしまってはイケナイのでは……。 それでも、媚薬を使った体は敏感で入れたばかりのバイブをキュウキュウと締め付けて、先程の気持ちよかった前立腺にバイブが擦れて気持ちいい。 お尻で気持ちよくなるんて、信じ難いことだが、実際に気持ちいいから困る。 「だいぶ慣れてきましたね。このバイブ、振動が3段階に別れてるんです。まずは1段階」 俺の有無も聞かずに、一条はバイブのスイッチを入れた。

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