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第6話
ブーンと静かな電子音が聞こえたかと思えば、ナカに入っていたバイブが細かく震えだした。 一番弱い振動なのだろうけれど、敏感な体はビクビクと震えて逃げようとベッドの上で藻掻く。
動けば動くほどイイトコロにバイブが当たって、腰が砕けてしまいそうだった。
一条はそんな俺の姿を満足そうに見下ろして、ニコニコと笑っていた。さっきまでの無表情はどうした! このドS!という意味を込めて、キッと睨むが全く気にしていないようだ。
「あぁぁッ! も、イクッ! やだぁ!出ない、イキたくないぃッ!!」
「イきたくないんですか?なら、俺が手伝ってあげますね」
そんなとんでもない事を言って、バイブの振動を一つ上げて、俺のペニスをゆるゆると扱きだす一条。おまけに乳首まで摘まれ、感じるはずのないそこまで感じてしまう。
そんな事をされれば当然すぐにイッてしまったのだが、一条は止める気配はない。
「っ、イッてるからぁ!!止め、やあぁ!! は、ぅ……っ!また、イクッ……!」
「椎名さん、ずっとイキっぱなしだ。 お尻気持ちいいですか?」
「……っ、く、ない!……よく、ないぃ! んあぁっ! もう、いい加減に……ッ、う、ぁ……!」
やばい、本当にずっとイッてる……! イキっぱなしなんて初めてで、連続でイクのってしんどいんだ。
朦朧とする意識の中、このまま目を瞑ったら終わるかなぁ、なんて考えていたら突然ものすごい強烈な快感に襲われた。
一条がバイブを動かし始めたのだ。セックスする時みたいに抜き差しして、バイブが奥深くまで到達すれば体を弓なりにして快感に耐える。
「なんだか、椎名さんはいじめたくなります。 もっとしていいですか?」
「だ、……だめぇ…ッ!これ以上は……、むり!!壊れる……!死んじゃうっ!」
「ふふ、椎名さん。それ、煽ってますよね。逆に興奮します」
一条がやけに嬉しそうな、興奮した顔で俺を覗き込む。 そのキラキラとした眩しい笑顔に、血の気が引いた。やっぱりドSで、俺が苦しんでいる様をみて楽しんでいるんだ。全ては一条のこの笑顔が物語っている。「もっと見たい」と顔に書いているのだから。
まだまだこの快楽地獄が続くんだと思うと、フッと目の前が真っ暗になり、俺は力尽きて意識を手放した。
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