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第9話

桜井から与えられる全てが気持ちよすぎてひっきりなしに声が漏れる。 性器が暖かな口内に包まれれば耐える暇なくイッてしまって視界がチカチカ光って前が見えなくなった。 射精したあとは体が脱力して動く気力も喋る気力もないのに、尻の中がじくじく疼く。まだまだ俺の体は、一回射精したくらいじゃ満足しないらしい。 「…笹塚?」 俺は力の入らないからだに鞭を打って、ゆっくり時間をかけて起き上がった。 はぁはぁ、と息を荒くしながら桜井はそんな俺を不思議そうに見つめている。そんな桜井の前でしゃがみこみ、ズボンのボタンに手をかければ俺が何をしようとしているのかわかったのか、俺の髪を梳くように撫でた。 「ほしい?」 「…ん、」 「じゃあたっぷり笹塚の唾液で濡らして。ゆっくり、先端から舐めて、…ね?」 ズボンを下着と一緒に膝まで下ろせば、浅黒く反り返ったソレが勢いよく飛び出てきて、思わず生唾を飲み込む。 これを俺の中に入れたらどうなるんだ…想像するだけで、体が震えた。そんな俺に桜井は小さく笑って、指示をしてくる。 俺は舌を出して言われたとおりに、先っぽをちろりと舐めたあとゆっくり口内に迎え入れた。 あっついそれが入ってくると、少ししょっぱい先走りが口中に広がる。それもなんだか美味しく感じて積極的に舐めとっては、ちゅうちゅうと吸い、全部は入り切らないため入るところだけを唇で扱いた。 正直フェラなんて初めてだし、上手くできてるとも思えないけど、俺は目の前のそれを舐めることに夢中だった。 桜井はそんな拙い俺のフェラにも文句言うことなく、ガチガチに勃起したまま熱っぽい目で俺を見下ろす。 その間も尻の中がぐじぐじに疼いて、俺は無意識に右手を股の間に伸ばしていた。 「んっ、ふ…ぅ…あっ、ん…!」 容易く俺の穴は指を一本飲み込んだ。 ほんの第一関節まで入れただけなのに、気持ちよすぎて思わず桜井の性器から口を離してしまった。 そこまで入れてしまったら、二本目なんてすぐだった。指をバラバラに動かしたり、イイところを探しては弄って足が震える。反対の左手は桜井の足にしがみついてもうフェラどころじゃない。 「あっ、んんっ…きもち、ああっ…!」 「……………めちゃくちゃえろいからそのまま見てたい気もするけど、っ!」 「っうわ!」 唐突に視界が反転した。 尻から指はすっかり抜けてしまい、俺の目の前には桜井の欲情しきった顔。すぐにマットの上に押し倒されていることがわかった。 「……なあ、はやくそれ、ちょーだい…もう奥が熱くて痒くてむり…」 「…言われなくても」 顔が近づいてきてキスされた。 こいつとのキス、すごく気持ちよくて素直に好きだ。たまらなく、何回でもしていたくなる。 俺の足が広げられて、ガチガチに固くてあっついモノが押し当てられた。ぐっと腰が押し進められると穴がむりやり広げられる感覚に腰がぞわぞわと快感につながり、背中が少しのけ反ってしまう。

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