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第20話

なんでこんなことになってしまったのかわからない。 俺は今ベットの上に座って、履いたばかりのジーンズと下着を脱ぎ、大きく開脚している状態だ。その目の前には、床に座ってそんな俺を見る桜井。 俺の性器はすでに勃起していて、先端からはとろりと先走りが漏れ、発情期でもないのに期待しまくりの後ろの穴からはぬるぬると液体がシーツを濡らす。 「なーんにもしてないのに一人で興奮して勃起させてるって、結構やばいよね。笹塚っていつからそんな変態になったの?」 「っへん、たいじゃねぇ…!」 今すぐ勃起したこれを扱いて穴に指突っ込んでかき回したいんだが、桜井が『俺がいいよって言うまで触っちゃだめ。触ったら俺のちんぽいれてあげなーい』なんて満面の笑みで言うもんだから、悲しいかな正直な体はその言いつけを律儀にも守っている。 「俺に見られてちんぽおったてて、嬉しそうに前も後ろもぐちょぐちょに濡らしてる奴を変態と呼ばずになんて呼ぶの?あれ?恭平くんは今発情期だっけなあー?」 しらじらしい!くそむかつく! しかもなんでいつにも増して饒舌なんだこいつ、うざい!うざすぎ!! 言ってやりたいことは山ほどあるし、あのニヤニヤするお綺麗な顔を一発ぶん殴りたい。一発で気が晴れるだろうか、二発にしよう。 「しごきたい?『変態ちんぽでオナニーしてもいいですか?』って言えたら触っていいよ」 「っ…!?しっ、死ね!まじっ、おまっえ、ぶっころ、す…!!」 急激に顔に熱が集まるのがわかった。初めて聞くような言葉の羅列に手も足も震えてくるが、とめどなく先走りとぬるぬるは溢れる。 自然と目が潤ってくる。視界がぼやけて、なんでこんな目にあわなくちゃいけないんだと心の中で罵倒しながら、小さく口を開いた。 「…って、いいです、か…」 「聞こえませんねぇ」 「っおなにー、して…し、させろよ、ぉ…」 「変態ちんぽ」 ニヤニヤ。ここ最近で一番楽しそうな顔をしてやがる。むかついて、むかついてしょうがないが、もう俺のガチガチに勃起した性器は限界だ。頭がバカんなる。 「へんたいちんぽでぇ、っおなにー、させてくたさださい…っ!」 「ふっ、いいよ、触って」 その言葉と同時に俺は性器を握った。おあずけされた分、一擦りするだけでめちゃくちゃ気持ちが良くて、桜井に至近距離で見られていることもあり、手が、扱く手が止まらない。 「あっ、あっ…とまっ、んな…っんん!」 「…んー、想像以上にエロい……」 ぐちゅぐちゅと先走りが溢れ出ては俺の手を濡らして水音がいやらしく響く。激しく扱いて、イきそうになる、なるのに、物足りなくて、後ろが疼いて、イきたいのにイけない。 「さくらっいぃ…イけない、おれうしろも、っいじんねぇ、とぉ‥‥!」 「手伝ってあげるよ。俺の指何本欲しい?」 「ぅ、っさ、さんぼ、ん…」 「ど変態じゃん」 桜井は俺の後ろの穴に手を伸ばして、まずは人差し指で、ゆっくり穴を撫でた。じれったくて急かすように腰を揺らせば小さく笑う声が聞こえる。 …本当に俺の体どうなっちまったんだ。

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