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第18話

「指をさ、二本に増やして、前立腺の位置は当然知っているよな?そこを深雪が一番感じる弄り方で触りながら、もっと淫乱な花びらを広げて見せて欲しいな」  晶のリクエストに応えるためにシルクに包まれた背中が綺麗な弧を描く。肩甲骨がくっきりと浮き出た姿で自分の入り口に指を挿れながら開いていく様子は、羽根をもぎ取られた堕天使が淫らな箇所を自ら慰めているようで、聖なる淫らさに満ちている。 「んっ……ココっ……」  合計三本の指で初々しいピンクの花びらを自ら開き、一本の指は小刻みに動かしているのもとてもそそられる。  深雪の細く華奢な指が動く度に薔薇色の吐息を零している。前立腺を刺激されたらどうなるのかは当然知っている。 「そのまま、続けておいて」  白い大理石を思わせる肌が薄紅色に染まっている。恥ずかしい場所を自ら慰める気高い堕天使の姿なんてこの時を逃せば一生お目に掛かれないだろう。 「ん……わ……分かった」  深雪の前に回って全身をじっくりと目で犯す。  紅く染まった秀麗な顔は汗の雫を纏っている。吐息とも喘ぎともつかない薔薇色の息を零す唇は半開きになっているのも壮絶な色香を放っている。長く細い首から鎖骨のラインも艶やかだ。さっき摘まんだ野苺はもっと紅く染まってシルクをさらに押し上げている。  下半身はすっかり育ち切ってシャンデリアの方を向いているし、シルクを濡らす水滴は深雪自身の可憐な色と形をクッキリと見せてくれている。全裸よりも却って荘厳な淫らさに満ちていた。 「深雪……自分がどんなに恥ずかしい姿をオレに晒しているか具体的に言ってみなよ」  今夜だけしかこの淫らな堕天使を好きなように出来ないのだと思うと、とことん貶めたくなってしまう。  さっきは床に目を落として深雪は自分の恥ずかしい変化を見ていないはずだ。今夜だけしか知らないが、あれが彼の本音だとしたら口に出すのは恥ずかしさの極みだろう。  晶の気持ちと欲望を思いっきりかき乱す深雪に対して、それ位の意地悪はしても許されるような気がした。

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