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第22話
深雪のクセになりそうな熱さと締め付けの内壁をもっと淫らで奔放な動きをしたい。ずっと挿れ続けていたいと言った過去の男達はみなそうだったのだろう。
深雪も絶頂が近いのか、純白のシルクは汗で濡れそぼっているし、晶のシャツも大粒の汗が繊維の中では収まりきれずに深雪の素肌に大粒の雨の雫のように滴っている。
「んっ……何度でも……逝ってっ……。夜が……明けるまでは……晶の……好きなようにして……いいからっ」
顰めた眉がとても色っぽい。それに深雪の純白の夜着も汗の雫のせいで肢体のしなやかさが際立っている。それに熟した野苺の可憐な飾りが真っ赤な艶やかさで目を射る。
「ソコっ……今っ……晶が……衝いた……ところ……と、とても……感じる。もっと……強く……欲しいっ」
上半身を強く密着させると胸のツンと勃った胸の野苺の硬さがシャツ越しに当たる。そして深雪のすっかり硬くなって放出の予感に震えているしとどに濡れた下半身も晶のシャツに淫らな水彩画を描いているのを肌で感じる。
一度、入り口付近まで晶の欲望を引き抜くと、深雪の指も一緒に出てきてしまった。
先端部分を深雪の入り口に引っ掛けただけにして、しばらくその付近の特に強い締め付けを愉しむことにした。
「や……だっ……さっきの……トコっ……思い切り……衝いてっ……欲しいっ。お願いっ……」
深雪の両腕までも晶の腰に回される。
「他の男にも、ソコを抉られて……感じたんだ?」
深雪の悦楽で内部から照り映えているような艶やかさは堕天使めいた美貌と魔性の魅力を余すところなく伝えている。
「そうでも……ないっ……。晶の……硬さと……形がっ……とてもっ……悦……くてっ」
深雪は絶頂を極めてしまいそうなのを宥めるかのように、また持て余す熱を散らそうとするかのように細い首をしきりに振っている。絹糸のような茶色の髪からも汗の雫が飛び散っている。
「それは光栄だな。つまりは、ココが弱点だと知る男は居ないってわけだろ?」
薔薇色の喘ぎを零し続ける綺麗な紅色の唇は、接吻を誘っているようにしか見えない。
独占欲と優越感が魂の底からこみあげてくるようで、ゾクリと背筋が震えた。
唇を重ねると深雪が驚いたように綺麗な目を見開いた。その表情は汚れを知らない無垢な天使のような趣きで、堕天使の淫らさは微塵も感じられない。
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