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第55話

「んっ……悦い……晶の指で触られて……、下もこんなになってしまった。僕を淫乱だって馬鹿にしても、良いよ。色んな男にそう言われたし」  深雪の胸の野苺はさらに紅く硬く尖っている。それに晶が触れる度に背筋がしなやかに反って揺れる。深雪の下半身も先端から雫を零してとても綺麗だった。 「そんなこと断じて思わないさ。深雪は元々感じやすい身体の持ち主なだけで、オレの指にこんなに反応してくれてとても嬉しいとは思っているけど。  可憐に紅く熟した深雪の野苺は唇で味わいたいよ、なるべく早く。コリコリしていて吸い付くような手触りだし、深雪は自覚ないかもだけどさっきよりももっと紅く熟している。  オレの愛撫に応えてくれたようで本当に嬉しい。  主人の証を手に入れたのだから、もう過去のことは全部忘れた方が良い。色々言われたと思うけど、このベッドでオレが深雪を抱いたら真っ新に漂白されたみたいに生まれ変わった気持ちになってくれると嬉しいな」  二年間も使命感のみで毎晩男を受け入れてきた身体なだけで、深雪の精神は驚くほど初心だ。精神を壊してしまっても仕方のない仕打ちにも良く耐えてきたなと思ってしまう。  深雪の小さな頭が晶の肩に押し付けられた。何だか甘えられているようで悪い気は全くしない。 「『それにね…』の続きは?早く全てを聞き終わって、恋人としての行為をしたい、深雪とさ」  胸の野苺を先ほどよりも少し強い力で撫でた。 「んっ……悦いっ。本当に真っ白な僕に生まれ変われるのかな?  でも、晶は優しく抱いてくれそうだ」  深雪の甘く熱い息が切なそうに揺れている。 「ああ、このベッドでさ、初めて深雪が身体を開くみたいに優しく扱うよ。深雪が嫌がることは絶対にしないし、心も身体も悦楽しか感じさせないように。深雪の身体もトロトロに溶かしてからしか絶対にオレの欲望を挿れないことは約束する」  繋いだ指や口調を強めて断言した。 「んっ……そうだね。晶ならそうやって抱いてくれそう。僕も生まれ変われるような気がして来た。このシーツみたいに真っ白にね。  『それにね』の続きなのだけど、代々の主人の通過儀礼が僕の今までしてきたことで……主人候補の中には本当に気が触れて座敷牢に一生幽閉された人もたくさん居るって聞いている」

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