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第67話
バイトが終わり
俺は家でそわそわと携帯を握りしめていた。
俺の番号を教えたから
蒼から連絡が来るまで待ってなきゃいけない。
さっきから携帯ばかり見てしまう。
ああ、そわそわしすぎて何も手につかない。
いっそのこと携帯をどこかに隠して
気にならないようにしようか。
俺はいそいそと枕の下に携帯をしまい込んだ。
よし、これでとりあえずは大丈夫。
その瞬間、携帯が鳴って慌てて枕をぶん投げた。
誰だ、枕の下に携帯を置いたやつ。
vommitからの通知だ。
「azuが掲示板に投稿しました」
「先日あげたオリジナル曲「さくらんぼ」へのコメント
たくさんありがとうございます。
一つ一つ読んでます。
全部は読み切れないと思うけど
気持ちは全部届いてます。ありがとう。
この後、1分半ぐらいの曲を投稿します。
短いけど聴いてください。azu」
うおっ、azuだ。
蒼からのLINEを待ってたらazuから通知が来た。
ややこしい。
と思ってると、LINEから通知が来た。
「あおいです、よろしくー」
思わず今度は携帯をぶん投げそうになった。
不意打ちすぎるだろ…!
azuからも蒼からも通知が来る。
俺、運を使い果たして、早死するんじゃないか。
これって、掲示板に投稿したあとに
LINEしてきてくれたってことだよな…?
想像して悶える。
しかも、azuの時は丁寧な文章なのに
俺へのLINEは平仮名ばかりのバカっぽい文章…。
可愛い。
ギャップが可愛い。
なんて返そうか悩んでいると
vommitから通知がきた。
「azuが活動ページを更新しました」
今日は忙しい。
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