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第5話
「カディス卿。今日はどういったご用件でしょうか」
「今日はわざわざ呼び出して悪いな。少し楽しい遊びをしようと思ってね」
「遊びですか?」
コルテスが不審そうな顔をしていると、カツカツとカディスが近づいてくる。
「そうだ。とーっても楽しい遊びだよ」
「はぁ…」
コルテスは嫌な予感がするが、これからのために作り笑いを顔に張り付けていた。
「あぐっ。おぐっ、おっ、がぁ」
「やっぱり男の“毒花”は孔がこなれてて完全に突っ込むための穴だな」
「口も完璧に目的は突っ込むためのものだよな」
コルテスを複数の男達が蹂躙していく。
「そういや、毒花って暗殺をするためにいるんだろ?」
「いや、毒味のための奴も居るんだろ」
「俺たち毒にやられないのか?」
「あぁ…殺す時は身体に毒を塗るんだってさ」
男達は雑談をしながらコルテスの身体を弄んでいく。
白い肌は男達の精液で汚れ、息も絶え絶えだった。
「あああああっ!」
「おらっ、もっと締めろ」
「これだけゆるゆるだったら、2本でも入るだろ」
「ほらもっと舌絡めろよ」
無理矢理口にペニスをねじ込まれながら、アナルにペニスを宛がわれると流石に焦ってコルテスが暴れだす。
「や、やめてっく…2本な…て!壊れ…」
「ははは。こいついっちょまえに暴れてるぞ」
「壊れてもちゃんとご主人様が面倒みてくれるさ」
「ご主…人様?」
コルテスが意味が分からないという顔をすると、男達が一斉に笑いだす。
「ご主人様~。ちゃんとペットに躾しとけよ~。じゃないと俺がペットにするぞ?」
「お前も一匹飼ってるだろうが。こんな毛色の珍しいペットを手放す訳がないだろ」
「カディス…卿?」
カディスが男達と笑いあっていた。
「はじめは女をペットにしようかと思ったんだが、あいつ大分弱って来てたからな。面倒だからな政府に見つかる前に始末しておいたぞ」
「そんな…」
「おー。カディスはこわいなぁ」
「本当になぁ」
「お前らも似たようなもんだろ」
カディスが茶々を入れてくる男達に笑いながら言い返しているのをコルテスは信じられない気持ちで見ていた。
「俺の所のペットはきちんと躾て、うちの犬と毎日パコパコやってるよ」
「お前の方が酷いじゃないかよぉー」
一人の男の言葉に回りからはぎゃはははと下卑た笑いが起こる。
「お前ら本当に下品だわ。俺なんて服を脱いだら淫乱になる様に躾たぞ」
「なんだそれ面白そうだな」
「つか、お前の家の使用人はオブジェとして飾ってあるのもいるだろうが」
「違いないわ」
他の男達の話がヒートアップしていくが、コルテスはこれからの自分がどうされるのかと思うと震えが止まらない様だった。
「ほらお前ら、自分のペット自慢はいいがこいつが寂しくて震えてるぞ」
「ひっ!」
ピンッとペニスをカディスに指で弾かれると、男達が一斉にコルテスの方を見た。
男達が生唾を飲み込むのが手に取るように分かる。
「カディスお前…本当に良いペットを仕入れたよな」
「本当だよ。肌は白いし、見てみろよこのピンクの乳首」
「やっ、あっ…」
「女みたいに感じるのもいいよな」
改めて男達の腕がコルテスの肌の上を這い回る。
「股間も小さいから気持ち悪くないし」
「回りの毛も色薄いからいいよな」
「んっ…」
「何よりこの牝孔だな」
「俺らが出したの美味しそうにゴクゴク飲んでな」
「あっ、あひっ、んっ」
身体の隅々まで男達に弄ばれるが、男達の手によって拘束されている身体はまな板の上の鯉そのものだった。
「こんな上物をひひじじい共に抱かせていたとは」
「ひひじじい共も最期に良い夢を見れただろうさ」
「違いない…おら!力抜いてないと2本入らないぞ」
「んぐぅぅぅぅぅ」
「きっつぅ」
男達に無理矢理2本ねじ込まれたアナルはギチギチと悲鳴をあげている。
コルテスは口を押さえられているせいで大きな声は回りには響かなかったが、あまりの衝撃にもう虫の息だった。
「またペットでも連れて遊びに来るな」
「確かにペット同士遊ばせたら楽しそうだよな」
男達は口々に感想をのべ部屋を後にしていった。
コルテスのアナルは度重なる陵辱にぽっかりと開き、膣からは男達に弄ばれた証とそれに混じった血が一緒に逆流する空気を含んだ音だけが部屋に木霊していた。
「と、いうわけだコルテス。これから毎日俺のために役に立ってもらうからな」
「んむっ、ぐえっ、おっ、おぐっ」
カディスは虫の息のコルテスの髪を掴んで無理矢理口に自分のペニスをねじ込み喉を犯した。
それから毎日コルテスはかわるがわる知らない男達に犯され、休む事ができるのは気を失っている時と食事の時だけだった。
「随分汚れたな」
「髪もかぴかぴだぜ。でも綺麗な顔をしてるから客の気持ちも分からんでもないな」
気を失っている間も後始末に来たカディスの家の使用人にまで犯され本当の意味での安息は無いに等しかった。
「こぽっ、んぶっ」
「ほらちゃんと食えよ」
休息の筈の食事の時間もコルテスにとっては休息でもなんでもなかった。
無理矢理食べさせられる食事には以前の生活と同じく少量の毒が混入されており、相変わらず毒に耐性をつけるようにさせられていた。
「コルテス。今日は久々の仕事だぞ」
「・・・・」
毎日酷使されている身体は既に悲鳴をあげており久々の仕事に行くのに、もう指一本も動かなかった。
「おらっもっと締めろ!この淫乱!」
「いっ、ぎっ、いひっ」
ヒュッ、バシッ、バシンッ
今日の仕事の相手は鞭打ちの好きな変態親父だった。
コルテスは鞭で背中を打たれながら、男に犯されていた。
貴族の男達は自分が優位に立つことで日々の鬱憤を晴らそうとする嗜虐趣味の男が多く、コルテスもそんな男の相手を何度もさせられていた。
「出すぞ、受け止めろ!淫乱!」
「あぁぁぁぁぁぁ」
男の脂ぎった腹がコルテスの尻に激しく打ち付けられるバチュンバチュンという音の後に腹の中に精液がぶちまけられる。
「ふぅ。良い孔だったぞ。また呼んでやっ…がっ!ごぼっ!お前…毒は…」
男は下卑た笑いを浮かべて居たが、急に喉を押さえ泡を吹いて倒れた。
そんな男を無表情で退かして男のペニスを引き抜くとアナルからはごぼごぼと精液が溢れてくる。
「んぐっ…」
コルテスは痛む身体を引きずりながらバスルームに行くと、胃の中の物を吐き出す。
精液独特の臭いが鼻について気持ちが悪い。
そのあと身体を軽く清めると屋敷を後にする。
コルテスは何度も逃げようとしたが、ターゲットの屋敷から少し離れた所でカディスの家の者が待っており逃げることはできなかった。
一度だけ使用人の目を盗み、屋敷から逃げ出した事があったがそのあとは逃げた罰として酷い折檻を受け一月ほど動くことができなかった。
それからは逃げる気力などなくなってしまいカディスが飽きることだけを祈りながら過ごす毎日だった。
「んんんんんっ、んぶっ」
「ほら溢さず飲めよ」
「あっ、いっ、いぅ」
「そういや、明日から新しい奴が入るらしいぞ」
「そいつもこいつにたぶらかされるんだろうな」
そんな生活がどれだけ続いた頃か、屋敷に新しい使用人が入ったとコルテスを犯しながら別の使用人達が言っているのを聞いたがまた使用人が1人増えたところで自分の生活は何ひとつ変わらないとコルテスは思っていた。
「申し訳ありません。この方と一晩すごさせていただけませんか?」
「お前も好き者だな。ちょっとやそっとじゃ壊れないから乱暴にしても平気だぞ」
疲労したコルテスの耳に使用人同士の声が聞こえてくる。
言っていた使用人が入ったのだろう。
いつもの使用人の言葉に身体が自然とすくむ。
どれだけ犯されようとも、けして希望だけは捨てずに居ようと思ってきたがそろそろ心身共に限界だった。
最近ではカディスの客は減ってきていたが、今日の新しい相手次第で自分はもうもたないという確信があった。
「コルテス様!コルテス様!」
「ん…?」
随分と懐かしい呼び方に目を開いたコルテスの前に居たのは幼馴染みのセレスティノだった。
カディスの家に来てからコルテスは“毒花”や“肉便器”や“淫乱”等と言葉汚く呼ばれて居たが誰も本当の名前など呼ぶものは居なかった。
「セレスティノ…久しいなぁ」
「やっと見つけた。コルテス…」
懐かしい呼び方にコルテスはフフっと笑うと、セレスティノに身体をぎゅうっと抱き締められた。
「ずっと探してた。賊に襲われたと聞いていたのに、死体が出てこないとはおかしいと思ったんだ」
「あぁ。私は死んだ事になっているのか」
コルテスの身体からふと力が抜ける。
「ゴホッ、んっ」
「コルテス!」
咳き込んだコルテスの口からは血液の塊が飛び出し、コルテスの手のひらとシーツを汚す。
「昔を思い出すな…」
「お前、ここに来てからも毒を飲んでいるのか」
「正確には飲まされているというのが正しいな」
コルテスは何でも無いように話をするがセレスティノと暮らしていた頃より毒の進行は進んで居るようで顔色は良くない。
尚且つ何年も酷使されている身体には所々に古い傷跡や真新しい傷が無数についている。
「外はどれだけたった?」
「10年経った…俺もお前の話を主人が聞くまで半信半疑だった」
「そうか…そんなに…」
「コルテス。ここから逃げよう!」
セレスティノの腕がコルテスの身体を更に力強く抱き締める。
白い肌に浮かぶ鬱血痕や昔に付けられたであろう傷痕の数々がセレスティノの胸を締め付ける。
「今夜、ご主人様の自衛団がここに踏み込む」
「次は良いところに勤められたんだな」
「何を言っている!だから今夜その混乱に乗じて逃げるんだ」
「私のこの足では無理だ」
コルテスは自分の足を擦りながら諦めた様な笑みを浮かべる。
コルテスの足は数年前から毒の進行で動かなくなっていた。
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