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どこに。どこに期待してお前は起き上がっているんだ。ただ不快でしかなかった筈の行為に、またもや欲求不満で浅ましい身体は快楽を簡単に拾い上げている。隠したいのに、見せたくないのに、服は剥ぎ取られ脚を大きく左右に開かれた。
「や、やっめ、」
そのまま、直接触れられて。
腰からぞわぞわと快感が湧きあがり、背を反らせて耐えた。
羞恥に染まった視界は歪んでまともな世界を映し出してくれない。それは、良かったのかな。佐野の顔を、見なくて済むから。
「アッ……!」
先ほどの絶頂で既に濡れていたそこを何度も擦られ、煽られて。俺は簡単に本日3回目の絶頂を味わわされた。
なあ、俺、ほんとにちょろ過ぎないか。そろそろ男の尊厳とやらががらがらと崩れていく音が聞こえてきそうなんだが。メンタルぼっろぼろ。
唇を噛み締めて俯く俺を、佐野はくるりとひっくり返してきた。その容赦ない手つきに、本当に貞操の危機を感じて力の出ない身体でじたばたともがいてみたけれど、思うように動けない。
は……と熱い吐息が高く持ち上げられた腰に落とされた。
たぶん、おいそれと人前に晒してはならない箇所を、見つめられている。押し寄せる強い羞恥と屈辱に、涙がぼろりと零れてシーツを濡らした。
「佐野、……はな、」
「そのまま顔埋めてろ」
「え、――!」
頭を押さえ込まれ、目元が枕に埋もれる。その瞬間、固く閉ざしたそこを、ぐっと押し開かれた。
久しく経験していなかったその感触に、喉の奥がひくりと引き攣った。快感よりも痛みの方が強く、うわ言のように拒絶と痛みを訴えるしかできない。
なのに、佐野は手を止めてはくれずただその痛みに耐えるしかない。
「ッん、く、……ァ」
ずるりと指が引き抜かれてほっと息をついたと同時に、またぐりりと深く抉るようにかき混ぜられた。
さっきと違うのは、俺が反応を示す箇所を探るような慎重な動きと、少しのぬめりが足されていたこと。
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