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第15話、イラマ、マシン
首輪のみを身に着けた男がみっともなくステージ上に這いつくばっている。
首輪から伸びる鎖を握り上に引き上げると這いつくばっている男は呻きをあげながらも必死で起き上がる。
先刻まで散々鞭で嬲られた身体はミミズ腫れで彩られ赤く腫れていた。
「ご奉仕の時間です。」
「は、はい…。
ごほーし、させていただきます。」
男の目の前に差し出されたのは椿の欲ではない。
マシンに取り付けられた成人男性の腕程の太さのある黒いバイブ。
ちらりと椿を見ると早くしろとばかりに鎖を引かれ、首が絞まる。
大きく口を開けても入り切らないそれ。
そんな自分を見て客は自身を扱く。
到錯している空間がたまらない。
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