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第26話、ピアス、鞭

身体中にピアッシングを施された男がステージ上から客席の主人を見詰めていた。 本当にするのかと目で問えば酷く歪んだ笑みが返ってくるだけ。 主人の玩具である自分に意思などないのだ。 男は、ニップルピアスとプリンスアルバートに繋げられた細い鎖がピンと張ったら状態で立たされている。 既に興奮から陰茎を勃起させていたが、これが萎えていたら自身の陰茎の重みに乳首は伸びていただろう。 その痛みを想像するだけでゾクリとする。 「元はタチだった様ですが、今ではすっかり虐められる喜びを覚えたようです。 はしたない姿を晒し更に開花すると良いですね」 主人に連れられて何度か来た事はあったが、まさか自分がステージに上がるとは思ってもいなかった。 しかも、こんな姿を晒して。 ビシ…ッ 「ぅぎッ…ぅ、ぅ」 背中に走る熱い痛みに背中を撓らせると、乳首と陰茎を繋ぐ鎖が張り引きちぎれる程の痛みをおこす。 伸縮性のない鎖は痛みを逃がす事すら許してはくれない。 見開いた目から涙が零れる。 それでも男は堪えるしかない。 捨てられない様に必死にしがみつく。

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