「ひｯ、ぁぐ、…」 ﾋｭﾝ…ｯ 空気を割く音。 ワンテンポ遅れてやってくる痛み。 主人も椿も、客人達も、自分のあさましい姿を見ている。 「ちぎれっ、アぁぁっ」 鞭の痛みも歯を食い縛る程だが、乳首と陰茎は更に涙が出る程だ。 「ひっ、ひっ、」 身体が裂かれる。 身体に添う様に打ち付けられる鞭の味は見ていた以上のもの。 音も大袈裟なものではない。 それなのに、見られているという事実と相まって身体は興奮している。 「いたっ…ｲｯ、…ぐぅ」 手前の席で、自分と同じ様にニップルピアスをつけた男が主人か恋人であろう男から嬲られていた。 気持ち良さそうに顔を歪ませ、ギチギチに拘束された陰茎からは先走りを垂らしている。 痛みに少し萎えた陰茎が乳首を引っ張り伸びる。 自分の主人を見詰めると、主人は人指し指を立てた。 「ﾊ、ﾊｧ……」 椿様はもう立っているのもやっとな自分の首に首輪を着け天井からぶら下がる鎖に繋げている。 踏ん張らなければ首が絞まるのか 主人が好きそうなプレイだ 主人は立てた指にゆっくりと舌を這わす。 まるで自分の欲を嬲る時の様な動きに、萎えていた陰茎が再び勃ち上がってきた。 ねっとりと舐め、しゃぶり、吸い付く 「ぁ…」 「貴方のご主人様はあの様に嬲るのですね。 興奮しますか。 ダラダラとステージを汚してますよ」 「んん…ｯ」 自分のを舐められていると錯覚してしまう。 そう教え込まされた身体は主人から目が離せない。 「あちらの方は貴方の恥体を見ながらオナニーしてますね。 嬉しいですか？」 「う、嬉しい…です…」 今の主人に覚えさせられた苦しみと紙一重の快楽の甘さ。 掘っていた時よりも今の方が何倍も気持ちが良い。 もうタチには戻れない。 「鞭を…ください」 ……戻りたくない