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ー天災ー66

 和也は雄介から水を受け取ると今まで水分を取ってなかったからなのであろうか、雄介同様に一気に水を飲み干そうとしていた。 「おいっ! ちょっと待った!」 「ん?」  その雄介の言葉に和也は動きを止める。 「あんま、一気に飲まん方がええで……。 明日まで配給はないようやしな」 「ああ、そうか……そうだったな。 ま、とりあえず、平気そうだから起きようかな?」 「ああ」  和也はゆっくりとベッドの二階から降りて来る。  そして二人はソファへと向かうと向かえ合わせに座るのだ。 「望はまだなのか?」 「まだ、みたいやで。 さっき帰って来た時に患者さんの治療しておったみたいやったしな」 「で、お前は何時に引き上げて来たんだ?」 「十八時には引き上げて来たで。 まぁ、それでも、交代でやったから」 「そうだったんだな」  和也はそう答えると部屋にある時計を見上げる。 今の時間は十九時を差そうとしていた。 「今日は望の奴、遅いなぁ」 「ん? しゃーないよ。 今はもう重症患者さんの方がメインになってきとるみたいやしな。 大変なんやろ?」 「そうなのか?」 「ああ、さっきロビーの方通って来たけど、ホンマ、ロビーの方は人が凄かったしな」  そう言いながら雄介はそこにあるパンを口にするのだ。

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