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ー天災ー87

 明日からはまた仕事をしなくてはいけない体なのにどうしても意識を飛ばせないでいる雄介。  今この状況において人間でいう三大欲求の三つ共に果たせていない事を表すという事だ。  そう人間の三大欲求とは?  性欲、食欲、睡眠欲。  少なくとも今のこの状況では性欲と食欲だけは満たされてはいない。 そして今その中でも果たせるのが睡眠欲なのだが、今の雄介にはその全部が全部果たせないでいる。  何度考えても答えが出てくる訳ではない。 でも何でこうも寝れないのであろうか。  そうだ人間というのは悩みがある時には寝る事が出来ない。  雄介なんか望の事で何回も悩んだ夜があった。  恋人の事で悩まない人はいない。 それでなくても自分達は男同士でもあって仕事柄もあって悩む事は沢山ある。  確かに仕事柄寝れないというのは沢山あるのだけど仕事で寝れないのと精神的に寝れないのとでは全然違うような気がする。  望がいない頃はこんなに悩んだ事はなかった筈だ。 だからって恋人の望を恨む訳ではない。  自分が好きになったからこそ愛おしくて心配だからこそ好きだからこそ悩むことが増えたって事だろう。  雄介だって本当に望の事が好きになった。 今だって望を好きになった事を後悔はしていない。  最初は望に告白して恋人同士になるなんて事、無理だと思っていたなのに望はちゃんと答えてくれた。 本当にその時は嬉しくて仕方なかった。 だがその後も沢山、望とは苦悩をしてきたのだが、それでも気持ちは変わる事はなかった。 ずっと望の事が好きだ。 何があっても望の事は好きだった。 今は本当に好きでしかない。  人を好きになるって悩み苦しみも沢山あるのだけど楽しい事だってそれ以上にあるって事も知った。  そう雄介は色々と望の事が過っていてなかなか寝れなかったのだが、いつの頃か寝てしまったようだ。

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