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ー空間ー166
だから犯人の方はそういった余裕があったのであろう。
確かに犯人の言う通りだ。 オートパイロットが解除されている今、雄介が犯人を捕まえようとすれば犯人とやり合う事になる。 という事は、その間、操縦桿は誰も握っていない状態で飛行機はそのまま急降下してしまうという事になるのは間違いない。
そう考えただけで誰もが背筋氷るような感じでもある。 ただただ嫌な汗だって流れるだけだ。
せっかく雄介はどうにかして操縦席まで来たというのに犯人にそう言われてしまい、そこから先何も出来ずにいた。
だが何とかしなければとい気持ちはある。 今この状況で冷静に動けると思うのは雄介だけだ。
雄介は今はもうここから動けない。 このまま犯人達の事を見ているだけで助かるのかもしれないのだが助からないのかもしれない。
今はもう雄介にここの乗客の命がかかっていると言っても過言ではない。
犯人がそうやって余裕で笑っている中どうにか助かる方法がないかと模索中なのかもしれない。
そんな中、操縦席内に警報音が鳴り響き始める。
雄介はその音を聞いて一瞬にして体を恐ばせる。
この音は聞いた事あるような気がする。 どの警告音というのは似たり寄ったりの音で雄介なんかは常にこの音を聞いているのだから分かっているようだ。
レスキューの中でも飛行機ではないのだがヘリコプターを使っての訓練なんかはやって来た。
だから、これは、きっと飛行機の燃料が無くなってきているという警告音だろう。
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