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ー空間ー167

 早くしなければ本当に乗客の命さえも危ない状況だ。  いや人の事を考えている場合ではない。 ここで助からなければ雄介だって望だって本当にこれから先の未来はない。  もう雄介には迷ってる暇なんか残されてはない。 とりあえず今は目の前にいる犯人二人を倒すしかないようだ。  よく見てみると二人共、しっかりとシートベルトを締めている。 多分、シートベルトを外すには時間が掛かる可能性がある。 先ずは片方の犯人を完全に捕まえてから上手く出来るか分からないのだが、もう一人は外し終えた直後に足を使ってお腹を狙う。  そう雄介は頭の中でイメージを湧かせると一歩ずつ犯人の元へと歩みを進め操縦席に座っている犯人の元へと向かい後ろからいきなり右腕を掴む。  だが雄介が思ってた以上には行かず、すぐさまその隣の操縦席に座っていた犯人が直ぐにシートベルトを外してしまい、その直後に雄介の背中には痛みが走ったようだ。 「……くっ……痛っ……」  だが今は痛みで体を休ませている場合ではない。 雄介は最後の力というばかりに足に力を入れると右足で思いっきり副操縦席側にいた犯人のお腹へと一発蹴りを喰らわせるのだ。 それが、うまいように犯人のお腹へと入ったようで、その犯人は床へと落ちていく。

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