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ー空間ー175
どうやら、そのメールの相手は和也からで、それだけ望達の事を心配していたのであろう。
今は多分、和也達の方が心配しているのかもしれない。 飛行機に乗ってからはもう完全に携帯の電源は切ってしまっているのだから少なくとも今までそのメールが来ていた事には望は気付いていなかった。
そうだ相手と連絡を取れないのだから、これだけたくさんの着信やメールの数を見ればどれだけ和也が心配していたのか? というのが手に取るように分かる。
『大丈夫か? 今、ニュースで望達が乗っている飛行機がハイジャックされたって聞いて飛行場にいるんだけど……』
そう一番最初のメールにはそう書かれていた。
『今度は雄介の話が出てきたぞ! 流石は雄介だよなっ! 望が選んだ恋人にふさわしい男だぜ』
次に来たメールにはそう書かれていた。 普段はそんな事を言わない和也なのに今日に限ってはそんな励ましみたいなメールを送ってきていた。 それから何通ものメールが来ていたのだが、どれも励ましてくれるようなメールの内容だ。
そして最後に送られて来たのが今さっきのようで、
『とりあえず! 連絡出来るようになったら、連絡してくれっ! 俺は望からの連絡を待ってるからさ!』
とだけだ。 そう普段とは変わらない和也からの文面なのだが今までのメールの内容を読み返してみると、本当に和也達も心配しているのであろうというのが伝わってきてるようだ。
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