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ー空間ー183

「ここが俺の部屋や……」  と案内してくれる。  望は返事をしないまま雄介の部屋の中を眺めると家が和風のわりには部屋の中は現代風というべきなのか八畳位の部屋にはベッドがあって机があって机の上にはパソコンが置いてあった。  床の方も畳だと思っていたのだが、そこは絨毯が敷かれているのだからベッドでも合うのかもしれない。 「まぁ、手にしている荷物は机の椅子にでも置いておいて……。 上着はそこのハンガーに掛けておいたらええし。 まぁ、地べたに座ってもええねんけど、今日は疲れておるんやし、ベッドの端にでも座ったらええと思うで。 それに、今日はもう早く寝た方がええねんやろ?」 「……って男二人でシングルベッドかよ!」 「しゃーないやんか……客間の方は今はもうあまり使っておらんから、埃まみれやと思うしな」 「それだったら、俺はそっちで寝るよ。 お前とだと寝れるもんも寝れなくなるしな。 だから、とりあえず、そこに案内してくれよ」  雄介の方は仕方無さそうに息を吐くと望の体を後ろから抱き締める。 「あんな……今日は俺等大変な目に合ったやろ? そのせいで二人だけの時間が減ってもうたんやぞ……お前はそんな時間を削られてしもうたやんか。 俺からしてみたら、ホンマ……それが嫌やったんだからな……痛っ!」  話を終えた頃に急に雄介が痛みを訴える。  そう先程負った傷がどうやら痛み出したようだ。  望はため息を吐くと雄介に背中から退くように言いスーツの上着を脱ぐと雄介のベッドへと潜り込む。 そんな望に雄介は軽く微笑むと望が入って行ってしまった布団の中へと入ると望の背中から望の事を抱き締める雄介。 「つーか……お前って本当に馬鹿だよな……」  いきなり望が口を開いたかと思ったら、そんな事を口にしていた。

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