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ー空間ー191

 雄介はやはり昨日の疲れがあったのであろう。 どうやら直ぐに寝入ってしまったようだ。  それから数時間後。 雄介はメールによって起こされる。 「今頃……誰やねん……」  そう悪態を吐きながら携帯を開くと悪態を吐いていたのかが嘘かのように直ぐに笑顔へと変えるのだ。  そうメールの相手は望だったからだ。 そこには、 『今から帰る』  とだけ書いてあった。 「案外、早かったんやな」  そう雄介は独り言を漏らすと起き上がる。  だが案外早かったと思われたのだが、もう外は真っ暗で時計に視線を向けると既に夜の七時を回っていた。 「ん? もう、こないな時間やったんかいな……」  雄介は未だに痛む背中を引きづりながらも階下へと向かい冷蔵庫の中を漁ると望の為に夕飯を作り始める。  今終わったのなら、多分、一時間以内には帰宅出来るだろう。 それくらいで出来る物を探す。 「玉子あるしー、オムライスやな!」  そう独り言を漏らすと雄介はオムライスを作り始める。  今日、望には雄介の車で行かせた。 そう雄介の車にはナビがある。 だから安心して待っていられるという所であろう。 さっきの望からのメールで住所も教えておいたのだから、それを入力すれば大丈夫だからだ。  それから雄介が夕飯を作り終えてソファでのんびりとしていると雄介の家特有の門の扉が開く音が聴こえてくる。 「ただいまー」  という望の声に反応して雄介は急いで玄関へと向かうのだ。  それはまるで旦那さんが仕事から帰って来て奥さんが食事の用意していて旦那さんが帰って来たら玄関へとお出迎えするという姿が新婚さんのようだ。

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