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ー空間ー233
仕方なく望は気持ちを入れ替えて診察を始める。
だが雄介の事が気になっているからなのか落ち着いて診察が出来る訳もなく診察室にある時計をチラチラと見てしまっているようだ。
「のーぞーむー……」
そう和也に注意を受ける程だ。 そして和也は望の耳側で、
「ちゃんと集中しなきゃダメだろ?」
と喝まで入れるられる始末だ。
「分かってるよ……!」
そうは言うものの落ち着かない様子は変わらないように思える。
和也はその姿を見て一つため息を吐くと、
「今日、仕事終わったらさ、飲みに行かないか? ってか、久しぶりに望の家で飲みたいかもー! ま、まぁ……愚痴云々はそこで聞いてやるからさ……」
そう和也は言うと今日の望はそこはすんなり承諾したようだ。
「ああ、いいぜ……構わないよ」
望のそんな素直な反応に和也はクスリとすると今日の診察は終わったのか診察室の掃除を始めるのだ。
そして仕事は十八時位に終わらせると二人は部屋の方に戻って行く。
望は部屋へと入ると自分のジャケットが掛けてあるロッカーへと向かい携帯を見つめるのだが今日はもう雄介からのメールは入っていなかった。
「もう……俺達の関係は終わりなのかよ……」
望はその携帯に向かって愚痴を漏らすと、その携帯を握り締める。
雄介から連絡が無ければ望からメールでもしようかと思ったのだが何を送っていいのか分からなかったのか、そこで望はメールするのを諦めてしまったようだ。
それから部屋の掃除を終わらせると和也は、
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