731 / 2160

ー雪山ー158

 そして入口入って反対側にはスキー場があるという所だ。  また、その場でスキー道具一式も借りる事が出来る。 「久しぶりだし、今日、明日、明後日のギリギリまでスキー楽しむぞっ!」 「じゃあ、和也さん! 僕に教えて下さいね」 「ああ、当たり前じゃねぇか、スキーの楽しさってやつを俺が教えてやるからな……んで、来年もまた来ようぜ」 「はい!」  相変わらず、この二人はイチャイチャモードのようだ。 最終的には和也が裕実の額にキスまでしている始末なのだから。 「ほな、行くで……」  そう雄介はソファに座ってしまった望に声を掛けるのだが、 「俺の方はまだいいや……寒いし」 「はぁ!? ちょ、またなんか? それに、みんなで来ておるんやし、そろそろ、集団行動してぇな。 それにな、お前だけをコテージに置いて、俺がスキー一人で楽しめる訳がないやろ?」 「え? あ、でもな……ちょっと調子の方も悪いしさ……三人で行って来いよ」  今、望が言っていた『調子が悪い』という言葉に雄介と和也はアイコンタクトをすると雄介は望へと近付き望の額に手を当てて熱を計る。 「ちょ、おい! 大した事ねぇんだから、触るんじゃねぇよ!」  そう望は抵抗するのだが雄介の方は真剣な表情で望の肩を両手で押さえる。  流石の望もその雄介の真剣な眼差しに負けたのであろう。 じっと雄介の事を見上げる。 「なんや……大丈夫やんか……」  そう言うと、今度、雄介は和也の方に顔を向けて、 「和也ー! 望の奴……熱出ておらんかっ……」  雄介が最後まで言い切らないうちに望は雄介の事を押し退けるのだ。 「なんだよ……真剣な顔してまで今までしてきた事はさ、俺が何でもなかったからってヘラヘラとしやがって! ぜってー! 俺はスキーなんかに行かないからなっ! なんか、今のですっげぇー! ムカついた! だから、俺はここに残るからっ!」  そう言うと望は立ち上がって寝室の方に入るとバシンとドアを閉めて寝室の方へと入って行ってしまうのだ。 そして布団の中に潜り込んでしまうのだ。

ともだちにシェアしよう!